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必死な努力より、"ゆるく続けること" が大きな結果を生み出す

お笑い芸人、マシンガンズの西堀 亮著の『芸人という病』という本を読み、また、先日のキングオブコント2023年で優勝したお笑いコンビのサルゴリラが、決勝進出直後に出演したYouTube(ニューヨークの「【芸人トーク】サルゴリラ/キングオブコント決勝初進出の幼馴染コンビは東京生まれでゆるい2人」と鬼越トマホークの「【祝キングオブコント優勝】40年間仲良しの癒し系苦労人サルゴリラの人生という魚」)を見て、そう感じました。具体的な内容は上記コンテンツをぜひみてほしいですが、共通して、世に出れていない(売れていない)中であるものの辞めずに続けている芸人達は幸せそうで毎日楽しそうということ。自分たち世代は「高い目標を立てること。そこに向けて、悩み苦しみながら血の滲むような努力をし続けること」を美徳とされてきましたが、果たしてそれが幸せにつながるのか?最大の結果につながるのか?を立ち止まって考えてみたく、このnoteを書きました。


好きなことを辞めずに続けることの重要性。

『芸人という病』に出てくる芸人達は、世間からは「売れていないし、生活も厳しそうだし、大変そう…」という見え方をされているが、実際は全くそんなことはない。むしろ芸人でいられることへの喜びや毎日の充足感すらも感じるし、辞めずに「芸人でいられること」自体に幸せを感じているようだった。

私も高校サッカー時代の原体験から、結果至上主義の考え方が強くなっていたが、必ずしも「結果が出ない=不幸せ」な訳でなく、それを夢幻として追い求めているプロセスこそが楽しく、幸せな状態だったりする。むしろ短期的なゴールが達成された後、次なる目標を見失って結果的に心が満たされず、心病む経営者を何人も見てきた。

「努力をしない方がいい」「結果を出さない方がいい」という主張をしたい訳ではない。世に出てない芸人達の姿を見ていると、無理なく持続可能な形で自身の好きなことを継続している状態が何より重要で、きっと楽しい人生になっていると思う。

ゆるく好きなことが大きな結果を生み出す。

マシンガンズにしてもサルゴリラにしても、無理ない形で好きなことを続けてきた結果、賞レースでそれぞれ大きな結果を出した。必死さやがむしゃらさよりも "ゆるさ" が共感を生んだ。必死さやがむしゃらさが感じられない分、心の余裕や人間としての器の大きさを感じたし、何より本人達自身が楽しんでいるようだった。それが結果的に大きな結果を生み出した。

短期的な目標に向かい、様々な自己犠牲を払いながらが無茶な努力を行うことは続かない。また、メンタル的にもサステナブルではない。何よりその状態を楽しめていないと、自分自身のパワーやエネルギーに還元できない。自身の好きなことを、無理ない形で "続けること" を継続すること。結果を得るためには最良の方法なのかもしれない。

「お笑い芸人」と「起業家」って似ている。

本著に出てくる「好きなことをやり続けること」「芸人であり続けたいこと」は起業家にとっても同じことが言えると思う。短期的な利益を求めて、自分を押し殺して、無理な努力をし続けるくらいなら、(たとえ結果が出なくとも)自身の大義を持ち、楽しみながら緩やかにやっていく方が、起業家にとっても持続可能だし、結果的な成功にもつながると思う。自分自身もそのようなマインドを持って焦らず、無理せず、"ゆるく続けること" を今後も継続していきたい。