シンプルに生きるためのルールづくり
わたしは今現在、シンプリストとして生きている。
靴は4足で十分。
シンプリストはミニマリストの亜種?のような暮らしのスタイルを指す。ミニマリストは物の数を減らすことで生活を簡素化する。一方シンプリストは、物の数にはこだわらず要素やルールをシンプルにすることで統率の取れた暮らしを目指す。
わたしがシンプリストになったわけ
わたしがシンプリストになったきっかけは2018年にさかのぼる。
2016年から2018年は人生で最も忙しい年だった。
新卒入社。直後の青天の霹靂のプロポーズ。引っ越し。結婚式準備。激務。職場環境も住環境も金銭感覚も全てが激変。それによって様々なストレスがつもり、自分の生活スタイルのコントロールを失い、信じられないような病気を経験したりした。
1回しか履かなかったヴァレンティノのヒール
そんな私を3年間支えていたのは、まごうことなく物欲ただひとつ。
あるべき自分になるために、簡単にネットで課金するだけで手に入るアイテムたちは、明日を生き延びるためのその場限りの点滴のような存在だった。
ほしいもののチェックリストを作り、上から塗りつぶして、まだ理想に届かないと課金、課金。
そんな日々が続き、結婚式を終えた2018年3月。物欲がつきものが落ちたように綺麗サッパリ消え去った。自分の中で忙しさに一区切りがつき、ようやく騙し騙しの日々にも終止符。やっと地に足をつけて穏やかな日々を送ることが出来ると考えていた。
しかし、ここからが本当に苦しかった。
物欲というわかりやすい欲望がなくなったと同時に、自己肯定感もごっそりと失ってしまいました。物への依存心を失ったのではなく、自分の欲望がわからなくなるほど疲弊していたのだと。
自己肯定感を失ったことにより、仕事でも最悪のシナリオを想定して遠回りをしてしまったり、深夜にも関わらず急に家事をはじめたり、本を山積みにしてノルマみたいに読んでみたり。とにかく常に脳に何かをしていないと不安な状態が続いた。物以外の依存先を探し続けていた。
対策としての「シンプルなルールづくり」
この状態を脱しようと決めたわたしは、徹底的にシンプルなルールの構築を始めた。ルールに則って不必要なものやことを減らすことで、本当に大切なものに時間やお金を割けば、自分自身をコントロールできるのではないかと思ったからだ。これがわたしのシンプリストとしての第一歩。
ここからのルールづくりは本当に人それぞれ。ただ、もしかしたら誰かの参考になるかもしれないから、わたしの場合の手順を紹介してみる。最初のルールづくりで大切なのはなにより「やめる、減らす」ルールを作ること。足していってはどんどん生活がシンプルからかけ離れてしまうから。足すのはまたいつでもできるからまずはやめることから始めよう。
「シンプルなルール作り」手順
1:昨日の自分の行動を書き出す
ex 8時起床→着替え→朝ごはんつくる→歯磨き...
2:直近1週間の行動を書き出す
しんどいけどここ大事。1週間かけて毎日書いていってもいい。
3:その中でストレスを感じたポイントを書き出す
ex 8時起床→着替え(シャツの裾にしわがあって萎えた)→朝ごはんつくる→(皿洗いしたかったけどできなかった)→歯磨き...
4:解決策をあげる※やめる、減らすという切り口にすること
ex シャツの裾にしわがあって萎えた
→アイロンが必要な服は買わない,宅配クリーニングサービスを導入する
(✗寝る前に翌日の服にアイロンをかけて準備しておく)
皿洗いしたかったけどできなかった
→食洗機を導入する,朝食は外で食べる,皿を使わなくていいものにする
(✗皿洗いする時間分早く起きる)
5:解決策を実行&修正
一度やってみて現実性がなければやめる。大事なのは無理しないこと!無理してるといつまでも習慣化しなくて逆にシンプルな生活から離れてしまう。
6:習慣として定着するまで忘れないような工夫をする
せっかく作ったルール。無意識にできるレベルまで続けるのが大事。自分の記憶を過信せず、紙に書いておいたり、リマインダーを活用したりして忘れる前提の対策を講じる。
7:定期的に1〜6をくりかえす
1度ですべてを完璧にするのは絶対に無理。日々の中で少しずつ改善を繰り返してシンプルな生活に近づけるイメージが大切。
具体的なイメージを持ってもらうために、わたしのやめたことの一部をご紹介。
わたしがシンプルに生きるためにやめた5つのこと
1.毎日献立を考えること
生協を導入。週に1回生協の注文の際に献立を立ててその場で食材も発注。買い足しは一切せず、食材がなくなれば外食する。
2.消耗品の買い置き/まとめ買い
amazonで翌日には届くから、完全になくなったら注文。あと少しある状態でも買わない。また単価を考えたり比較することもやめるために、まとめ買いも禁止。
3.家飲み
おつまみを準備して酔ったあとに片付けするのがしんどいのでやめる。飲むなら外に行く。
4.洗濯物をたたむこと
すべてハンガー管理。靴下や下着などは指定の引き出しを決め、そこに投げ込むだけ。お店じゃないのでこれで十分。
5.ポイントは貯めない
あらゆるポイントを無視。ポイントがあるからと無駄なものを買ってしまったり、ポイントが失効しないか意識したりとデメリットのほうが多いので。もしついているのを発見したら、その場ですべて使うこともルールにしている。
シンプリストとして、これ以外にもお金や物との向き合い方などもルールがあるので、また紹介しようと思う。また読んでいただけたら嬉しいです。
2021/02/01 ayumi nakao
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