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【LEGO日記】人を誘う強大な力

右肩下がりの階段

その途中で浮かんでいる人は、何だか清々しい表情を浮かべている。

角度を変えると階段は2本ある。

使われている部品は、両方全く同じ。

浮かんでいる人は、どうやら右側の階段から飛び出していたようだ。

例えばこの作品に、「1本目として建てられた右側の階段から途中でドロップアウトしたのが、浮かんでいる人だ」というストーリーを付けてみたら、果たして続きはどうなるだろうか?

恐らく浮かべている人は、階段の途中でそのまま下り続けることに嫌気が差したのだろう。

だから進行方向を変え、横に向かって飛び出した。

一方で、その他にも階段を下っている人たちがいて、彼らもそのまま下り続けることをよしとしていなかったから、彼らなりに変わろうとして建てたのが、左側にある「2本目の階段」だ。

しかし、1本目の階段を参考にしながら、緩やかなマイナーチェンジを指向した結果、気づけば彼らは1本目と同じ2本目を建てただけだった。

そんな状況を横目で見ながら、1本目をドロップアウトした人は、「ざまあみろ」とばかりに、晴れやかに飛んでいく。

ここまでなら、「古いもの、廃れていくものにはさっさと見切りをつけてしまった方が吉だ」というお話になってしまうが、必ずしもそうとは限らない。

飛び出した人には足場がないから、彼或いは彼女は意外に早く落ちてしまうだろう。

そして、彼らは落ちた後に気がつく。

「あ、私が使っていたのは下りの階段じゃなくて、地面が持ち上げて傾けた、ただの階段だったんだ」

では、地面を持ち上げて階段を傾けてしまった力とは、果たして何なのか。。。

正直、その正体が私には分からない。

ただ、「地面を持ち上げて人を進ませたい方向に誘えるほどの強大な力なら、下らせることにではなく、上らせることに活用できないか」と、考えたくなってくる。

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※ LEGO®SERIOUS PLAY︎®ではこのように、専用のレゴブロックを使って作られた作品(=メタファー)にストーリーを添えていただきます。

ファシリテーターとしてのスキルアップを図るため、自分の作品をどういうストーリーに包むことができるかを毎日考えています。

ポイントは「完成した作品にストーリーを付けること」であり、「ストーリーに沿った作品を作ること」ではありません。

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