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#3 青くて痛くて脆い

住野よるさんの『青くて痛くて脆い』
私の大好きな小説の1つです。
この小説の中の「痛くて」について考えていきたいと思います。

「痛くて」という言葉には、主人公の心の傷つきやすさを表現する言葉であると感じました。主人公は、人に不用意に近づきすぎないようにしていたからです。それは、過去に人との関わりの中で心に傷を負った経験があり、心に傷を負うことの「痛み」を知っていたことで考えた行動ではないでしょうか。

一人一人の育った環境が違えば、一人一人の考えや価値観も違います。そして、言葉や行動の受け取り方や心の傷つきやすさも違います。

主人公は、声のトーンや相手の表情から考えていることを推測していたことから、言葉に敏感で、傷つきやすい性格だったのではないでしょうか。

これらが、「痛くて」という言葉に込められていると考えました。


私にとって、人の心の「痛み」は、一生のテーマであり、向き合っていかなければいけない課題です。だからこそ、その時に感じた感情を自分の中で残していきたいと思います。

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