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オールブラックス完全復活⁉ vs スプリングボックス戦を振り返る

先日更新したオールブラックスXVの来日2戦目のレビューに続いて、体調不調で遅くなったけど本家のオールブラックス × スプリングボックスのレビューを少しばかり。一週間経っているので細かい事は書かず印象に残った選手や、ポイントをメインに書いていこうと思う。
※トップの写真は今年のWeetBixのオールブラックスカードのボーデン・バレット

※上記のリンクは試合のプレビューをラグビーリパブリックに掲載して頂いた記事。以下はNoteで書いたプレビューの投稿記事



◆序盤からスイッチが入ったオールブラックス

ザ・ラグビーチャンピオンシップ(以下、TRC)第2節のスプリングボックス戦のハカは、第1節に続いて「カパ・オ・パンゴ
画面に映っている選手を見る限りは、全員首切りの行為に見えるような事を意識的にやっていたように思う。
※首切りに見えるような振り付けは、以前、批判された時の説明として「生命の息吹」の意味があると振付師が言っていた。
あの冷静なボーデン・バレットも、第一節に続いてやっていたように見えた。昨年までの不調のオールブラックスと違うなと印象がハカからも伝わってくる。

試合の方は、オールブラックスが「ハカ」で高めた気持ちのままの勢いで、開始早々凄い攻撃を見せてくれた。
もともとスローな立ち上がりのイメージがあるオールブラックスだが、今年は初戦のアルゼンチン戦と同様に、スプリングボックス戦でも序盤からスイッチが入っている様子がうかがえた。

序盤の20分くらいのオールブラックスを見れば、今年は一味違うと誰もが解るパフォーマンス。⑥フリゼルのダイナミックな突破がチームを勢いづけたのは言うまでもない。 

そのフリゼルが前半16分にとったトライは大興奮だった。
そのトライになるまでのプレーがまた良かった。
⑭ジョーダンがミスマッチ(前に居る選手がFW第一列だったかと)になるように、コース取りしてラインの裏に抜け、外側にいた②テイラーにパス。
そしてテイラーが奇麗なパスをフリゼルに繋ぐ。
ここまでのプレーがまず素晴らしかった。
そして最後は、フリゼルが相手FBを突き飛ばしてのダイナミックなトライ
※上記の説明よりも以下のTwitterの動画で見てもらえると分かり易い?👇


1995年のラグビーワールドカップの準決勝で今は亡きジョナロームが相手FBをなぎ倒しての豪快なトライとダブって見えた。
こんなトライを見て興奮しない訳がない。

前半は20-3でスプリングボックスをノートライに抑えた。
ラインアウトからのモールの対応も出来ていたし、完璧な試合運びの前半だった。

後半は、3トライをしたスプリングボックスが追い上げたが、オールブラックスの前半の貯金が大きかったと言えるか。
後半のスプリングボックスが本物だと思うので、15点差で勝利したと言っても、大きな差があるとは思えない。

◆オールブラックスの勝因 & TMO判定

・キッキングゲーム

オールブラックスの勝因として、スプリングボックスのお株を奪うキッキングゲームで上手くやれたことが一番の勝因だっと思う。
キックの精度も良かったが、しっかりチェイス(ボールを追いかける)してプレッシャーをかけ、また自分たちのボールにすると言う、今まで(近年)スプリングボックスにやられていた事を今回やってのけた感じか。

・コリジョンエリア

近年の課題であったコリジョン(衝突)エリアでの劣勢があったが、今年は激しさが戻り、ブレイクダウンで有利になり得意の速い展開での攻撃ができた事も大きいか。

・ラインアウト

近年苦しめられていただけに余計に安定感のあるラインアウトは安心材料だったが。 少し気になる事が・・・
私の記憶では、この試合スプリングボックスが殆どオールブラックスボールで競ってこなかったように思う。いつもなら競ってくるのに、それなので余計にオールブラックスはラインアウトをキープできたと思っている。

・B バレットと⑭コルベがインゴールで競り合いのTMO判定。

コルベのノックオン判定は、何気に大きかったかなと思う。個人的な意見は、コルベのノックオンではなくトライだと思った。コルベの身体の向きだと前に落としていると言えないかと。(以下のTwitterで紹介されている場面です)

◆オールブラックスの選手で印象に残った選手

⑥フリゼル

真っ先に思い浮かぶのが誰もがフリゼルじゃないかなと思う。
既に紹介したトライが一番の印象だが、その前にもダイナミックなランで良い突破を何度かした。ラインアウトもアルゼンチン戦に続いて良かった。
ブレイクダウンでもピンチを脱するジャッカル成功するなどフル回転での活躍は見事だった。
2試合連続で良いパフォーマンスだったので、オールブラックスの長年の悩みのポジションだった6番を任せても良いと思った。
(ブラカッダ―のケガが微妙なので尚更)

⑭ジョーダン

久しぶりのテストマッチだったのでちょっと心配していたが・・・。
いきなりのビックマッチであのパフォーマンスが出来るのが凄い。前半の二つのトライのチャンスを作ったのもジョーダンのラインブレイクからだったし、素晴らしいの一言に尽きる。

⑩ボーデン・バレット

今季スーパーラグビーで良いパフォーマンスをした印象があまりない。強いて言うと近年のオールブラックスでも悪くはないが良くもないと言う印象だったかもしれない。
しかし、スーパーラグビーの不調(?)は、何だったのかと思うくらい、テストマッチになってからのバレットのパフォーマンスは流石としか言えない。ワールドカップにしっかり合わせてきていると言う事か?

司令塔は10番モウンガだが、セットピース(スクラム、ラインアウト)以外の場面では、ボーデン・バレットがファーストレシーバーで貰う事が結構多かったように思う。
それが、また効果があり特にキックパスの精度の高さは素晴らしく、効率よく攻撃が出来ていたと思う。
ダブル司令塔が良い効果を生んでいると思うので、⑩モウンガ、⑮Bバレットのポジションは決定かなと思っている。

上記の選手だけでなく、チームとして素晴らしかった。

・少し気になったのは⑪テレアのディフェンス

コルベにトライをされたシーン。確かに数的に余っていたように思う。
しかし、あそこで飛び出したので、簡単にトライをされることになったのかなと思っている。外側にスペースがあまりなかったので、もう少しタメても良かったかなと、言うのは簡単ですが💦
スーパーラグビーの特に準決勝の試合(クルセイダーズ戦)でも飛び出してギャップが出来てトライされているので、ちょっとそこが気になった。

◆スコアー & ハイライト動画

New Zealand 35
(Aaron Smith, Shanno Frizell, Will Jordan, Richi Mo'unga tries; Richie Mo'unga 3 con, 2 pen)
South Africa 20
(Malcolm Marx, Cheslin Kolbe, Kwagga Smith tries; Faf de Klerk pen; Kolbe con)
HT: 20-3

7月29日のブレディスローカップ第一戦のメンバー構成も注目したい。
新人をどれだけ入れるか。ワールドカップのスコッド発表まで残り2試合で、新人の出来を見極めるのが難しいかも知れない。。。

天候が荒れているのが影響して、自分の体調も不調になりやすく、誤字脱字があったらすいません。

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