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空席目立ったスーパーラウンド、全試合レビュー

「スーパーラグビーRound10(スーパーラウンド)」
全チームがメルボルンに集結で大きく取り上げて注目されていたが・・・
チケットの売れ行きが悪かったのか、2階席は入れずに開催されていた。
報告によると3日間で合計30,000人の観客で、注目されていた割には空席が毎試合、半分以上、いや2/3でイベント失敗と言えるか。

※(AAMI Park の観客収容数は、30,050人、詳細はこちら)

テレビを見てたら、オーストラリア(AUS)の人より、ニュージーランド(NZ)のサポーターの人の方が多く、ハリケーンズのA・サヴェアが、インタビューでホームのようだったと言うのも頷ける。

もともとAUSの人気スポーツでラグビーは4,5番目くらいの位置で、メルボルンに限ってはラグビーの人気はNSW州とQLD州と比べるとかなり低い事から、ラグビーユニオンの人気がない場所でやるのが問題だったか。

名だけになってしまった「スーパーラウンド」今後開催するにあたって開催場所は、当然のことながらいろんな意味で見直しが必要ですね。
人気度から言ったらNZでやる方が盛り上がると思うので、来年もスーパーラウンドを開催するならNZでやるのはどうだろうか。

一時は3点差も・・チーフス v ワラターズ

開始2分でワラターズが危険なタックルでレッドカード・・・
その後もイエローカードを貰ったワラターズは、さらに数的不利となる。
その間にチーフスがトライを重ねた。今までのチーフスは、相手の反則で数的有利になると逆に得点が取れないイメージだったが、今回は違った。

前半2トライを返して追い上げムードのワラターズが、後半に入っても押し気味で一時は3点差になり試合がわからなくなった。

しかし、チーフスがインターセプトからトライを奪った後からは、チーフス劇場となり14番 J・ロウが4トライ、11番Q・トゥパエアが2トライとウイングだけで6トライの合計7トライでワラターズに圧勝。

この試合で目立ったのが、13番ナンキヴェル。何度もラインの裏に出るブレイクをしてチャンスを作り出し、今乗りに乗っている選手でNZ国内でも評価が高くなっている。残り試合でも良いパフォーマンスを続ければ、もしかしたらスコッド入りもあり得るか??(まだ厳しいか??)

B・ウェバーがメンバーに入っていなくても、若い二人のハーフバックがそれぞれ活躍したのも頼もしかった。

ワラターズは個人技で取ったトライはあるものの、チームとしてはチーフスの速い展開についていけなかった印象だ。

Chiefs 51
(Samisoni Taukei'aho, Jonah Lowe 4, Quinn Tupaea 2 tries; Bryn Gatland 5 con, 2 pen)
Waratahs 27
(Jake Gordon 2, Alex Newsome tries; Will Harrison 3 con, 2 pen).
HT: 30-17

ブルーズ苦戦!ブルーズ v フィジアン・ドゥルア

フィジアン・ドゥルアの激しいプレイでちょっと受けた感もあるブルーズが苦戦した試合だったか。大一番の試合を制した翌週は、大体のチームがそうなるのであまり気にしていない。

むしろフィジアン・ドゥルアのパフォーマンスを褒めるべきだと思っている。今後のドゥルアも楽しみでNZチームにとっては嫌な相手になるかも。

Blues 35
(AJ Lam 2, Sam Darry, Marsel Renata, Rieko Ioane tries; Beauden Barrett 5 con)
Fijian Drua 18
(Mesulame Dolokoto, Onisi Ratave tries; Simione Kuruvoli con, 2 pen).
HT: 21-10

17点差をひっくり返す!ハリケーンズ v レッズ

前半2枚のイエローカードを貰ったハリケーンズがハーフタイムまで5分のところで17-0と大きくリードされた。
しかし、そこから2トライを返して前半を17-14の3点差まで追い上げた。

後半は、ハリケーンズが2トライを追加するなど、レッズには得点を与えず勝利を収めた。前半終了間際のA・サヴェアへのハイタックルで、ハリケーンズに火が付いた、正確に言うとA・サヴェアに火が付いた感じになったので、レッズはイエローカードより厳しい仕打ちを受けることになった。

Hurricanes 30
(Bailyn Sullivan 2, Tyrell Lomax 2 tries; Jordie Barrett 2 con, 2 pen)
Reds 17
(Hamish Stewart, Fraser McReight tries; Lawson Creighton 2 con, pen).
HT: 14-17

チャンス活かせず…ハイランダーズvブランビーズ

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(※写真は、今季もやんちゃなN・ホワイト2021年EdenParkで筆者撮影)

序盤からブランビーズの攻めが目立った割にはミスもありトライに繋がらなくラッキーだったハイランダーズ。

以下のTwitterの動画が、信じられないミスをしてノートライとなったシーン

上記のようにミスを連発してチャンスを潰してくれていたブランビーズ相手にハイランダーズは、付け入ることが出来なかった前半。

後半に入ってハイランダーズの反撃の兆しがあり一時は6点差まで詰め寄り、その後ゴール前のチャンスでトライが取り切れず、逆にブランビーズにトライを奪われて7点差以内のボーナスポイントも奪えず敗戦。

13番T・ウマガ・ジェンセン一人を頼る感じの攻撃では、一枚上手のブランビーズに勝つのは難しかったか。
9番ファカタヴァを変えるタイミングが早かった気がするし、15番にM・ハントを入れたのも良くなかったと個人的に感じた。10番M・バンクスとハントを一緒に使いたいのであれば、逆にした方がよかったかなとM・ハントの上背ではキック処理で苦労するので15番では、荷が重かったか。

チャンスが何度かあっただけにA・スミスが居たらなと思ってしまった。しかし今年のハイランダーズはチャンスで取り切れないのが、勝敗に表れている気がする。

Highlanders 17
(Thomas Umaga-Jensen, James Lentjes tries; Marty Banks 2 con, pen) Brumbies 28
(Jahrome Brown, Lachlan Lonergan, Noah Lolesio tries; Lolesio 2 con, 3 pen).
 HT: 7-17

前半エラー多発も…クルセイダーズ v レベルズ

とにかく前半は、両チームともハンドリングエラーが多かったイメージ。
それがスコアーに表れていたと言う事だろう。

後半は、クルセイダーズ劇場で5トライを奪って何とかボーナスポイントも獲得した勝利でホッとしたクルセイダーズだったか。

今まで大人しいプレイの印象だったアルゼンチン代表の6番 P・マテラが、前週のブルーズ戦から良くなりつつあったが、レベルズ戦では、良い突破を何度か見せて存在感をアピールした。

10番R・モウンガのランプレイのキレも戻ってきた。
8番C・グレイス(写真下)のパフォーマンスが上がってきて試合を重なるごとに良くなっている印象だ。昨年はABsから落選したが今季は復帰もあるか?

13番J・グッドヒューも復帰戦でいきなり良いパフォーマンスをしたのは、ABsのミッドフィールドの問題解決に向けて良いニュースになったか。

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Crusaders 42
(Cullen Grace, Ethan Blackadder 2, Tamaiti Williams, Bryn Hall, Leicester Fainga'anuku tries; Richie Mo'unga 5 con; Fergus Burke con)
Rebels 17
(Reece Hodge, Matt Philip tries; Reece Hodge 2 con, pen).
HT: 7-3

モアナ・パシフィカ v フォースは、フォースにコロナウイルスの陽性者が出たため延期。

Round10終了時点での順位表

私の体調のせいでか分かりませんが、3日で5試合見るのは結構きついですね。今週末はフォースが試合できる見込みで6試合となるので、ある意味怖いです💦

ブランビーズのみがNZチームに勝利となったトランスタスマンバトルの開幕週でしたが、今年もAUSチームはNZチームに苦戦しそうですね。ブランビーズと、レッズがどれくらいやれるか注目していきたいです。


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