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18年ぶり勝利は、大接戦!!クルセイダーズvブルーズ、生観戦レビュー

イースターホリデー初日のGood Fridayにクルセイダーズ v ブルーズの大一番の試合がクライストチャーチで行われ、筆者もスタジアムまで足を運び観戦に行ってきた。
最後の最後まで息をのむ展開になり、非常に盛り上がった試合だった。
熱気のあるスタジアムの雰囲気も交えて試合を振り返ってみましょう。

※上記のリンクはプレビューの投稿で筆者の予想は5点差でブルーズ勝利

熱気ムンムンのスタジアム

ニュージーランドチームで好調同士とあって、この試合の注目度は非常に大きく、チケットの売れ行きは良く完売に近かった。

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上記の写真は、選手入場前に騎士たちが、クルセイダーズの旗を振りフィールドを数周する恒例の行事。子供だけでなく、大人も感動する場面です。 動画を撮っているので後ほど紹介できればと。

通常、先にアウェーのチームが入場し、後にホームのチームが入場するのだが、クルセイダーズは、なぜかホームでも毎回先に入場する。

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クルセイダーズが入場するときは、ほぼ真っ赤で染まったスタジアムが最高潮に盛り上がる。筆者の私は、アウェーのなか一人でブルーズの旗を振ってブルーズの選手を迎えました💦

試合開始から激しい攻防

ブルーズがキック処理で数回上手くいかず、司令塔のB・バレットも2度のキックチャージをされるなど、序盤は少しもたついたものの、クルセイダーズの得点に結びつくことはなく、逆にPGで先制したブルーズ。

しかし、試合巧者のクルセイダーズは、敵陣ゴール前のスクラムからあっさりと15番W・ジョーダンがトライを奪いすぐに逆転に成功。

このままクルセイダーズが勢いに乗るかと思われたが。
それを見事に打ち消したのがB・バレット!!

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センターライン付近でボールを貰ったB・バレットが、ディフェンスのギャップを見逃さず内に切れ込んで大きくゲインして50M走り一気にクルセイダーズのゴール前へ。
9番クリスティーがラックサイドに飛び込みトライを奪い逆転。

上記のTwitterの動画、B・バレットの激走を追加。
最後にブルーズの勝利でご機嫌のJK(ジョン・カーワンが現れますが💦)

更にブルーズの攻撃が続きキャプテンのD・パパリィイが二人のタックルを振り切りトライで突き放す

勢いに乗ったブルーズが17-7のリードでハーフタイムを迎える。

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数的有利でブルーズが差を広げるも王者の猛反撃

前半の終盤にクルセイダーズ12番D・ハヴィリにイエローカードが出ていたが、後半直ぐに今度はキャプテンのS・バレットの危険なタックルで何とレッドカードが出てしまったクルセイダーズ。

一時はクルセイダーズより二人数的有利になったブルーズは、すかさずこのチャンスをいかしてゴール前のモールから2番 K・エクランドがトライでさらに突き放す。

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※(Photo:左から、D・パパリィイ、2番K・エクランド、3番O・トゥンガファシ、1番A・ホッジマン、4番L・ロマノとブルーズのFW陣)

これで点数差が14となり、ブルーズの勢いから、いくら王者でも試合をひっくり返すことは難しいと思われた。
スタジアムに居るクルセイダーズのサポーターも同様に感じていたのか、若干元気がなくなっているように感じた。

しかし、このまま終わらなかった。
まだ一人、数的不利ながらもターンオーバーから10番R・モウンガ50/20のキックが成功しブルーズ陣地の22M内でラインアウトのチャンスを迎える。
そこから連続攻撃で果敢に攻めたクルセイダーズが14番S・リースのトライを皮切りに勢いを増していく。

その後、レッドカードが出た後に20分経ったので、代わりの選手が入れるので人数で同じとなったクルセイダーズがさらに加速する。
15番W・ジョーダンの鋭いカウンターアタックでビックゲインでチャンスを作り再び14番S・リースのトライで4点差で試合がわからなくなってきた。

そして78分クルセイダーズがついに逆転トライの決定的な場面がきた。
しかし、ブルーズの13番R・イオアネ、7番D・パパリィイの凄いタックルでコーナーギリギリでタッチに押し出してトライを防いだ。

(以下のTwitter内の動画が試合を決めたトライセーブのタックル)

結局このタックルが決め手となり、ブルーズが18年ぶりにクライストチャーチでクルセイダーズに勝利を収めることになった。

最後まで手に汗握る展開でスタジアムで観戦していた筆者も大興奮!
隣の席のクルセイダーズのサポーターの親子から「おめでとう、良い試合だったね」と言って握手をされました。

パパリィイABsの7番レギュラーへ猛アピール!

ブルーズ7番D・パパリィイは、力強いトライを奪う活躍。それだけでなく、21回ものタックルをこの試合でして、なんとミスタックルはゼロ!
体を張ってキャプテンとしてもしっかりチームを引っ張ってブルーズの中のMan of the Matchに選ばれた。

今季はオールブラックス(ABs)のキャプテンS・ケーンが完全復活しているが、パパリィイの成長も素晴らしものがあるので、ABsの7番のポジションを取ることもあり得るかもしれない。

筆者が選ぶMan of the Match (MOM)

この試合でも流石のプレイをした10番B・バレット、そしてブルーズのMOMに選ばれていたD・パパリィイと言いたいところですが、筆者は、36歳の大ベテラン5番ルーク・ロマノをMOMに選びたい。

攻撃では、まっすぐ突進して相手ディフェンスを集め、ディフェンスでは、体を張ってしっかり相手の突進を止め、若手を引っ張てFWの核になっていた。
そして何よりもクルセイダーズを知り尽くしているだけに(昨年までクルセイダーズに所属)、チームにとってプラスになった事が多かっただろう。
フル出場で戦ったことも年齢の事を考えると凄いなと思う。

ヘッドコーチのL・マクドナルド氏も現役時代はクルセイダーズだったし、ロマノ(写真下、左から4番目)とヘッドコーチの嬉しそうな表情が印象的だった。

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試合スコアー&ハイライト動画

Crusaders 23 
(Will Jordan, Sevu Reece 2 tries, Richie Mo’unga con, 2 pen)
Blues 27
(Dalton Papalii, Finlay Christie, Kurt Eklund tries, Stephen Perofeta 2 con, pen, Beauden Barrett con, pen)
HT: 7-17

※写真は、2022年4月15日スタジアムにて筆者撮影。


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