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発達障害の人って芝居がかった喋り方するよねという話の仕組み

※虫歯の人間が歯のスペシャリストではないのと同じで俺は発達障害当事者だが発達障害に超詳しいわけではないので、以下の文はそういうものとしてお楽しみください。


「発達障害持ちは喋り方が芝居がかっている」「発達障害の子供はあまり方言を使わない」みたいな話がある。そう言われている。なんか、そうらしいのだ。

 俺はASDなのだがはっきり言ってバリバリに身に覚えがある。今思えば子供の頃漫画みたいな喋り方してたし、親から「あんまり方言を使わない子供だった」とも言われたことがある。100%ではないにせよ、正しいのだと思う。

 発達障害の特性として「興味があるものに対する学習能力は高いけど興味が持てないものにはサッパリ」「周囲の空気が読めない」みたいなことがよく言われている(人によって程度は異なる)。

 両方とも多分これの延長だ。喋り方を学習するプロセスの問題よ。多分。

 子供はどうやって会話を学んでいくのか。自分の場合を思い出しても「なんかいつの間にか」としか思い出せないだろうが、おそらく普通は周りの会話を聞いたり人との会話を通して学んでいくんだろう。

 しかし発達障害の人間は大抵周りの会話になんか全然興味がないし空気も読めない。

 ではどこから学ぶか。好きな物語だ。アニメ、絵本、漫画、小説、映画、テレビ、ゲーム……そういうところから会話を学ぶことになる。興味がないものへの関心はさっぱりだが興味があるものからの吸収力は凄まじい。その結果方言もあんまり使わなければ、なんとなく芝居がかった喋り方にもなる。物語から学んでいるんだもの。そういう理屈なんじゃないか。

「いや、俺は発達障害だけど方言めちゃめちゃ使うよ」という人は興味の対象に方言を使う人間がいたのだろう。発達障害持ちはみんなと満遍なく仲良くすることは難しいが噛み合う人間とは仲良くなれるから。


 俺は今でこそ日常会話で方言混じりに喋るようになったが、これは大人になってから意識してふざけて使っていたら癖になってしまったものなので偽物なのだ。俺の熊本弁は偽物だ。偽物ばい。

 喋り方はどうだろう。自分ではわからないが、周囲の人間に「ナ月の喋り方が芝居がかっていると思ったら押してください」と書いたボタンを渡したら連打されそうな気はする。無意識に「だぜ」とか言っちゃうんだぜ。

 まあ何かこれで困っているわけではないので別にいいのだけど。急にこんなこと書いてどうしたんだと思われるかもしれないが、急に「ああ、そういうことか」と思ったので書き留めておきたかった。なんか詳しい本とか読んだら「そうだよ」「いや違う理屈だよ」とか書いてあるのかもしれない。

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