「ピンチはとんち」の方法論

こんにちは。ナッツです。

今日は、「見方を変えると突破口が開けるよね」って話をしたいと思います。

仕事をしていると、ピンチの1つや2つは当たり前のように訪れます。

誰しもピンチは嫌ですが、こればかりは乗り越えないと仕方ないので、立ち向かうしかありません。
ここで逃げてしまうと、結局「次のピンチを乗り越える力」がつかないので永久にしんどい状態からは逃れることができません。

僕がピンチに遭遇した時はよく、「ピンチはとんち」なんて呑気に言いつつ、膝はガクガクに震えながら『突破口』を考えます。

これまでたくさん失敗をしたり、何度もピンチを迎えたおかげもあってか、徐々にこの「とんち」の効かせ方の法則が見えてきました。

今回の記事では、「ピンチはとんちと思おう!」のような心構えとかそういった類ではなくて、コテコテの方法論についてお話できたらと思います。

結論、一言でいうと、
「働いた力学を見極めて、自分で意味を書き換える。」
なんですが、そんな事言われてもなんのこっちゃ分からないと思いますので、一つ例を出しながらガッツリ説明します。

強すぎる敵が現れたら、キミはどうする?

早速ですが、ロウソクってみなさんは普段使いますか??

僕は誕生日のケーキとか、法事のときに使うくらいで、最近はあまり使っていません。

歴史的に見てみると、ロウソクは昔からずーっと明かりを灯すエースでした。

そこに、その座を奪う「電球」というものが発明されて、一気に全世界の家庭に普及していきます。

その結果、ロウソクのニーズがガクッと下がってしまい、急速にロウソク産業は衰退。

消滅の危機を迎えてしまいます。

、、、と思うじゃないですか?

ところが、ロウソク産業は落ち目どころか、30年前の約3倍の消費量になっているんです。
斜陽産業どころか、イケイケに伸びている産業です。

なぜこんなことが起きるのか?

現在ロウソクがどんな用途で使われているかを見てみると、、、

居心地の良い居場所にするためであったり、レストランの雰囲気作り、薄暗がりで炎をみながら香りを楽しんでリラックスするため、などです。

ええそうです。
もはやロウソクは、「明るくすること」を売りにしていません。

めちゃくちゃ売上を伸ばしている「YANKEE CANDLE」というロウソクがあるのですが、いい香りがすることで有名です。

この「YANKEE CANDLE」は、ロウソクを「明るくするため」から、「いい香りを楽しみたいから」に意味合いをシフトしているんです。

ここでポイントなのは、ロウソク自体の物理的な性能はそのままであること。

このように、意味をシフトしてやることで、形勢逆転ができたりします。

たくさんのことに応用できそうでしょ?

ココまでは基礎編です。さらに深堀ります。

電球の登場により、失われるもの

電球の登場で世界に光があふれるようになった結果、世界中の人が恩恵を受けます。

でもその結果、失われるものもあります。それはなにか?

それは「暗闇」です。

今でも夜景が綺麗だったりしますが、ネオンの光などに疲れたり、常時パソコンのブルーライトの光を浴びた人は、目が明るいことに疲れてしまい、暗闇での落ち着きが欲しくなるんです。

そこでロウソクの登場。

ロウソクは、従来の「明かりを灯す」存在から、むしろ逆の「暗くするため」の存在に切り替えたわけです。

先程の「YANKEE CANDLE」なんて、もはや火が見えません。

瓶の中にロウソクを入れて、その周りはラベルに包んでしまうので、「暗いロウソク」なんです。

でも売れる。理由は、それを買う人が「明るさを求めていない」から。

今までは「明かりを灯すこと」を武器としていたが、その点において圧倒的な敵が現れた。

だから逆に、圧倒的な敵(力学)が現れた事によって生じた隙間を狙う。その隙間こそが、「暗さが欲しい」なんです。

これは、わざわざお客さんは言わないんですよね。キャンドル屋に来たお客さんが「暗さが欲しい」なんてそんな哲学的な事言ったらきっと引かれます。

でも、本当は心では思っていて、言語化はできない中で求める心がある。そこを狙って仕掛ける必要があるんですよね。すると、形勢逆転できる。

このように、なにか力学が働いたときには、必ずその「隙間」であったり「ひずみ」が生じるので、そこを見逃さないのがコツ。

日常に応用させる

普段の生活も同じく2つに分かれると思います。

1つ目は、

ピンチが来て絶対に突破できないと思って諦めてしまうパターン。

いつまでたっても戦い方を変えずに、ロウソクでいうところの「明るさ」の土俵で戦い続けて敗れ去る場合です。
「〇〇だったらこうするべきだから」とか、「〇〇な時は、こうのはずだから〜」といった常識に縛られる時ですね。

2つ目は、

ピンチを正確に見つめ、ピンチという力学が働いた結果生じた「ひずみ」を正確に捉え、そこに自分の持っている能力の「意味合い」をシフトして「ひずみ」に全力投球して突破するパターン。

もうその土俵で戦うと負けることが分かっているので、お互い持っている能力や性質はそのままにして、ゲームそのものを変えてしまう。そんな場合です。

こんな感じの発想の転換をできるかどうかが、既存の構造にしがみついて沈んでいくか、生き残るかの違いなんだと思っています。

以上が、とんちを効かせるコツのようなものです。

まとめると

ヤバくなったら

・意味合いをシフトできないか?

・力学を冷静に見極め、「ひずみ」はないか?

の2点を考えてみてください。

そもそもですが、ピンチの時のみならず、一発逆転の新しいアイデアなんか、中々出ません。

今持っている武器で戦うしかないのですが、正攻法でもいいんだけど、壁にぶつかる時がきっときます。

そんなときに、見方を変える戦い方を知っているかどうかで話は変わってきます。

それはセンスでもなんでもなく、単に「知っているかどうか」と「思考・行動量」だと思っています。

海に浮かぶヨットを思い出してほしいのですが、ヨットって、「ベルヌーイの定理」ってやつのおかげで逆風でも前に進むんです。

あれと似ていて、何かしらの風さえ吹いてくれれば、何か起こせるんです。

たとえ逆風であっても、力学を上手く使ってやれば、自分の行きたい方向に持っていける。

だからピンチが来ても慌てないで、とんちを効かせましょう。

みなさんも今回の話を抽象化して、応用させてみて下さい。役立つはずです。(僕は何度もこのやり方で切り抜けました。)

あなたがそもそもピンチに遭遇しないことをお祈りしています。

以上でーす!

よかったらこちらも読んでください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?