よくある間違いシリーズ①
皆さんこんにちは。
理学療法士の成田圭佑です。
今回はよくある間違いシリーズをお送り致します!
日常で使われている「用語」の誤りや、「認識」の誤りを解説します!
知って損はない豆知識なので是非最後まで読んでください!
今回は私がよく聞く3つを独断と偏見で紹介します!
①四十肩?五十肩?
これはみなさんもよく耳にしたり、よく言ったりしている用語ではないでしょうか?
結論から言うと
正しくは「五十肩」で
「四十肩」というのはありません。
多くの人は
四十歳代で肩が痛くなるから「四十肩」、
五十歳代で肩が痛くなるから「五十肩」
と思っている方が多いかと思います。
しかし、それは勘違いです!!!
肩の痛みは五十歳代になると急激に増加します。
五十歳代に頻発するため「五十肩」と呼ばれるのが名前の由来です。
何歳で肩が痛くなっても「五十肩」です!!
また、五十肩というのは診断名として認められていますが、
明確な診断名というわけではありません…
とても不明瞭な言い方なのです。
言ってみれば、「頭痛」「腹痛」と言っているのと同じなのです!
「五十肩」の中にも
・上腕二頭筋長頭腱鞘炎
・肩峰下滑液包炎
・肩関節腱板炎
・石灰沈着性腱炎
・変性腱板炎
・癒着性関節包炎
・烏口突起炎
など細かく存在します!
どれも放っておくと後に大変な症状を引き起こします。
呼び方にも気を付けつつ、「ただの五十肩だ」と軽視せず、専門の医療機関に受診するようにしてください!
②すじ
こちらもよく耳にしたり、よく言ったりしている用語ではないでしょうか?
この「すじ」という用語は、
とても曖昧な表現です。
利便性を重視した結果生まれた都合のいい言葉なのです!
この用語を使い続けることで判断のミスや重大な事故を引き起こす危険もあるでしょう。
皆様は痛いところがあると、つい
「すじが痛いのかな?」
なんて表現していませんか?
この「すじ」というのは漢字で書くと「筋」となります。
つまり「筋肉」のことだと考えられます。
しかし、一般的には、
「筋肉」「腱」「靭帯」をまとめて「筋(すじ)」と呼ばれています。
(参考:基礎運動学第6版)
詳しくは動画で解説していますので、こちらをご覧下さい!
↓こちらの2:47あたりでビジュアルでわかりやすく解説しています。
この「まとめて」というのがとても危険なのです!!(^_^;)
「すじ」と一言でまとめられた3つは怪我をした場合、
それぞれ治療方法や処置が異なります。
例えば
・筋肉痛や肉離れには「筋肉」の治し方。
・捻挫には「靭帯」の治し方。
・アキレス腱断裂や腱炎には「腱」の治し方、
があります!
全部まとめて「筋(すじ)」とは言わず、
自分の怪我が「すじ」の中のいったいどれを怪我しているのか把握することがとても大切です!
これを知ったあなたは今日から「すじ」とは言わずに「筋肉」「腱」「靭帯」と言い分けられるといいですね!
都合のいい言葉のはずが都合の悪い自体の素に…なんてことにならないようにしましょう!
専門家の人達は細かく教えてくださると思うのでわからなかったら、専門家に聞いてください!
③突き指は引っ張って治す?
昔からよく聞ききますよね^^;
「突き指したら引っ張れば治る」
結論から言うとこれは最悪な間違いです!^^;
個人的には「脱臼」の治し方が伝言ゲームをしていく中で
「突き指」の治し方になっていってしまったのではないか?
と思っています!
「突き指」とはそもそも「指の靭帯損傷」です!
指をぶつけることで、指の骨と骨を結ぶ靭帯が損傷(伸びた)状態を言います。
つまり突き指で指を引っ張るということは、
伸びてしまって痛い靭帯をさらに伸ばす
ということになります!
これではさらに痛めますよね^^;
絶対にやらないようにしましょう!
終わりになりますが
最近ではネットの普及やSNSにより、あらゆる情報を容易に手に入れることができます。
裏を返すと、誤った情報も出回りやすくなっています。
出回っている情報を鵜呑みにせず、
自分の身体は自分で守れるようにしていきましょう!
これからも、皆様の健康ライフにお役に立てますよう情報を発信していきます!
次回の記事も楽しみにしていてください!
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