見出し画像

再び動き始めたニューヨーク、ブルックリンの飲食店 2020/5/31

気付けば5月も最終日になり、ニューヨークは、最高気温が28度になる日もあるなど、初夏のような日が続いています。

 ニューヨーク州の一部では段階的に経済が再開しはじめたものの、マンハッタンやブルックリンのあるニューヨーク市は以前として、New York on Pause(自宅待機要請)が続いています。

しかし、私の住むブルックリン、ウィリアムズバーグ周辺では、1ヵ月前と比べてはるかに多くの人が外に出始めていて、公園でピクニックをしている姿などを見かけるようになりました。飲食店も、完全に閉めていたお店が次々とテイクアウトやデリバリーで営業を再開しはじめました。(テイクアウト/デリバリーのみ飲食店の営業は認められています)

 ウィリアムズバーグの隣町、グリーンポイントにある人気店、Five Leavesでは、5月からワイン、カクテル、コーヒーなどの飲み物と一部フードのテイクアウト/デリバリー営業を再開しました。公園近くの立地ということもあり、休日はテイクアウトの列ができていました。(皆、距離を空けて並んでいます)

画像1

(2020年5月25日撮影。グリーンポイントにあるFive Leavesでのテイクアウト行列)

また、ブルックリンのランドマーク的存在であるWYTHE HOTELのレストランは、5月より一部フードのテイクアウト/デリバリー営業を再開、更に5月中旬から屋外にドリンクスタンドを設置し、ドリンクとクッキーなどの営業を始めました。

画像2

画像3

(WYTHE HOTELの屋外に設置されたドリンクスタンド)

どのお店でも、店員のマスク着用はもちろん、ソーシャルディスタンス(社会的距離)をしっかり保つよう呼びかけています。また、テイクアウトとはいえ、店内へお客さんが入らないように、ほとんどのお店が、店の外や入り口で受け渡しをしています。例えば、あるカフェでは入り口にテーブルを設置し、そこに透明の板をたて、お客さんとの接触を防いでいました。

画像4

画像5

(店の入り口ではない所から商品の受け渡しをするお店)

画像6

(店の入口で待つお客さん達)

飲食店のテイクアウトでは、お酒は主にビール、カクテル、グラスワインの他に、ボトルワインが売られています。お店の在庫を少しでも現金化しようとしているのだと思いますが、私も最近は、ワインショップではなく飲食店でワインを購入するようになりました。もちろん、お気に入りのワインショップで買いたい気持ちもありますが、ワインショップはエッセンシャルワークとしてこの数ヶ月ずっと営業を続けてこれたので、今は、打撃の大きい飲食店に少しでもお金が入れば・・・という思いです。

 以前、記事に書いたカリフォルニアワイン専門のワインバー、COAST&VALLEYも5月の半ばよりテイクアウト/デリバリーで営業を再開しました。約2ヵ月ぶりにお店のシャッターが開いた時はとても嬉しかったですが、まだまだ通常営業ができないので、経営は変わらず大変だと思います。

画像7

ニューヨーク州の経済再開については、ビジネスを4フェーズに分け、段階的に再開をしています。ニューヨーク市では、2020年6月8日からフェーズ1にあたる建設業や製造業が再開する予定と言われています。レストランでの店内飲食営業は第3フェーズにあたり、順調に進んでも7月に入ってからの再開でしょう。それでも少しずつ、ニューノーマルの世界に向けて動き始めたニューヨークです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?