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6月に読んだ本から🐌

今年も半分すんじゃいました!
どうしよう…。

読んだ本からシリーズ、3月から始めて4回目になりました。6月は17冊です。

ノンフィクション

・『北京のスターバックスで怒られた話―中国語学エッセイ集』     相原 茂
・『漢字の語源図鑑』  平山三男
・『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』 ブレイディみかこ
・『3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす!写真とイラストでよくわかる!』   藤崎 達宏
・『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ 』   稲田 豊史
・『ピダハン「言語本能」を超える文化と世界観』 ダニエル・L・エヴェレット
・『フリースタイル言語学』   川原繁人
・『絶滅危惧動作図鑑』   藪本晶子
・『新 怖い絵』   中野 京子


まずはこちら✋
図書館の返却棚で見つけました。孫が今3歳半。これを読むと、確かに発達や興味の対象がこの通りに進んでいることに驚きます。自分の子どもに対しては余裕がなさすぎて、してやれなかったこと気づいてやれなかったことがたくさんあったと思い至りました。

「0〜6歳の期間には、その後長い人生を生き抜いていくのに必要な80%の力が備わる、人生で一番大切な時期である」

これを読んでさっそくメルカリで幼児用のハサミと紙のお仕事セットを購入。ん〜、でもこの本のようにはなかなかならない…。相手は小さくても一人の人間。「ホームメイド・モンテッソーリ」はなかなかハードルが高い!こちらの忍耐力が持たない。ということで、すぐ諦めてしまうばあばでした😞


こちらは、ブレイディ・みかこさんのイギリスがEU離脱で揉めていた頃のエッセイ。英国人にとっては、夫婦が離脱派と残留派に別れてしまって離婚してしまうほどの大問題だったんですね。

イギリスは緊縮財政で公共サービスの低下が著しく、医療を受けるのも相当な体力(!)と気力がいるようです。それに比べて我が日本は1000兆円の国債発行残高があっても、財政を健全化しようなんてちっとも考えていないらしい。みんな思考停止しちゃってるのかね。

ついでに、こんまりがイギリスでも大人気とか。
「ときめき」 = 「SPARK JOY」 なんだって。


次は6月一番おもしろかったこちら✋

著者はコロナ禍(2020年半ば)でこの現象に気付いたらしい。『現代ビジネス』にこの記事を出したら、反響がすごかったとありました。

世の中すべて「コスパ」と「タイパ」に支配され、もはや映画やドラマは鑑賞するものではなく、消費するものになっている。サブスクの配信によってさらに作品の価値が下がり、ただの情報収集となっている…。

知っていた方がマウントは取れる。「マウントを取られる前に取りたい」が早送りをする人たちのメンタリティの中にある。

そりゃ日々の情報量が平安人の一生分※ としたら、普通に24時間じゃ処理しきれないよね〜。


一説によれば、現代人が1日に触れる情報量は江戸時代の人の1年分にもあたり、平安時代の人の一生分にもあたるそうです。
     
   『3~6歳までの実践版 モンテッソーリ教育で自信とやる気を伸ばす』から

『スマホ脳』を読んだ時にも感じたけれど、これはかなりまずいんじゃないかと心配になってきました。特にSNSが❗️


さて、マイブームは先月に引き続き”言語学”。言語学関連を2冊読みました。

こちらは「ゆる言語学ラジオ」の影響で、みすず書房もびっくりの売り上げだったとか! お高い本なので、図書館になければきっと諦めていたでしょう😅

ピダハン語の権威である著者の一般向け著書としてはこれが初めてで、”科学ノンフィクション”という位置付けらしい。キリスト教の伝道と聖書の翻訳のため、1977年にピダハン村に入る。それまで200年以上ピダハンに改宗させようと骨を折ってきたけれど、誰も叶わなかった。そんなアマゾンの奥地へ、7歳、4歳、1歳の子どもと妻を伴って!

もうツッコミどころが多すぎて、何を書いていいかわからないくらい。日本人にとって、キリスト教の布教のために言葉も通じない何もかも違う場所へ行くことがそもそも理解を超えている(鎖国していた日本にも命懸けて来たわけだし)。4歳、1歳の子どもならともかく、自分が7歳だったら一緒に行くのはお断りする❗️
宗教の力はすごいなぁとつくづく思いました。このキリスト教の布教活動のおかげで、言語学が飛躍的に発達したんだろうな。

そして何と言ってもピダハン語とその文化が私たちの常識を覆す。ピダハン語にないもの

・文字  ・数の概念  ・左右の概念  ・色の名前  ・神の創世神話

などなど。他に母音が3つ、子音が8つしかないので、単語が長くなりがち。音素が極めて少ないため子音が勝手気ままに入れ替わるなど。

しかしピダハンの人たちにとって、そんなことはどうでもいいことなのかもしれません。彼らには過去も未来もなく、実際に見えるものしか信じないという。次に紹介する『フリースタイル言語学』のコラムに、ピダハンのことを

”マインドフルネスの体現者”

と紹介されていました。他の少数民族が文化的生活を求めて、自分たちの文化や言語を捨てていくのに、なぜ彼らは他の文化を拒絶できるのか?それがまた幸せそうなのはなぜなのか?
彼らの揺るぎない哲学は、私の凝り固まった頭ではなかなか理解できません。

エヴェレットは、ピダハンと暮らすうちに無神論者になりました。キリスト教を捨てるということは、日本人には想像もできないほど大変なことだったろうと思います。この本を夏休みの課題図書にしてはどうでしょう?😊


この『ピダハン』と対極にあるこちら。

著者の川原繁人さんは、3冊同時に著書を出されていますね。たまたま新刊紹介棚にあった本です。

同じ言語学者によるフィールド調査なのに、なんなんだこの落差は❗️
アマゾンの奥地でするフィールド調査もあれば、秋葉原のメイド喫茶でする言語学調査もある。言語学者あるあるで、何を聞いても分析したくなるらしい。

ポケモンは進化していくと、名前の濁音が増えて字数が多くなるとか、「萌えメイド」と「ツンメイド」の名前の違いの傾向とか、わざわざ科学的に分析して論文にしちゃう。なかなかすごいお方のようです。

母語である日本語のことを改めて教えてもらうと、それをいとも簡単に習得してしゃべっている我々(赤ちゃんも!)が天才に思えてくる。

著者の悩みは言語学の研究が「世の中のお役に立っていますか?」。一般ぴーぷるに向けて、または学生に向けていかに楽しくわかりやすく言語学を普及させるかを日々探求されています。

いやぁ〜、字数制限がないことをいいことに、熱く語ってしまった💦

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最近、ちょっと小説部門は不作気味。

小説

・『大人は泣かないと思っていた』  寺地 はるな
・『オオルリ流星群』  伊与原 新
・『邪馬台国はどこですか?』   鯨 統一郎
・『団地のふたり』   藤野 千夜
・『看守の流儀』   城山 真一
・『睦家四姉妹図 』   藤谷 治
・『問題物件』    大倉 崇裕
・『三十の反撃』  ソン・ウォンピョン



何作か読んでみて、この方の登場人物には、パターンがあることに気付きました。(今さらだけど) 芯の強いブレない女性、なよっとしてるけど我が道を行く男性、強情だけど実は打たれ弱いおじさん、そしていじめられっ子、みんな不器用な人たち。特に寺地はるなの描く女性が、かっこよくて好き。この作品では玲子(鉄腕の彼女)。そして彼女に感化された鉄腕の母。

「結婚してからずっと飲み込んできたあなたへの文句がまだまだあるのよ。それ全部死ぬ前に伝えてしまいたいから、とにかく長生きしましょう。お互いに」

素敵じゃないですか!面白かった。


伊与原新さんは、今人気急上昇中です(私の中で)。科学トリビアを盛り込みながら、心を揺さぶる作品を描く方です。この表紙が美しくて、期待させますよね〜。

45歳定年制、いいと思います。ぜひ読んでみてください👍


ふざけてるようで、かなり真面目に歴史を考察してあります。歴史弱者のわたしには、ここまで論証をたたみ込まれるとなるほどそうなのねと思ってしまう。推古天皇=聖徳太子=蘇我馬子説には恐れ入った。「大化の改新」なんてワードを何十年ぶりかで聞いたので、なかなか理解に苦しんだけど。(ていうか理解できてない…)
もはや小説というより、自分の歴史解釈を言いたい放題言っちゃった本てかんじかな?小説という体をとれば、誰も文句は言わないだろうから。

”ゆる言語学ラジオ”(しつこくてすいません)の奇書、珍書コーナー(?)で紹介されていた本です。興味のある方はぜひ。


最後はこちら✋

『アーモンド』の著者。今回も印象的な表紙です。若者が抱える閉塞感は、日本も韓国も同じ。非正規社員で半地下で暮らすキム・ジヘの物語です。

半地下=パラサイト=格差社会の象徴、みたいな想像しかできないけれど、韓国は何も持たない若者が生きていくには相当過酷な社会らしい。どこの国でも今を生きる若者は大変だわ。


ピダハンの感想に力が入りすぎて、小説部門がダルダルになってしまいました😢
他の方の本のレビュー等を読んでいると、自分の文章の拙さに悲しくなります。
それでもこれを読んで、同じ本を読んでみようかなと思ってもらえたらうれしいです😊

ではまた✋

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