鶏皮飼育日記

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鶏皮飼育日記:展示《鶏皮飼育者の手触り》

2022年1月13日(木)~16日(日) 令和三年度 武蔵野美術大学 卒業・修了制作展 《鶏皮飼育者の手触り》

    • 鶏皮飼育日記再現4日目

      水は昨日よりも、黄色味が強くなっている。 水面には昨日よりもさらに細かくなった気泡が浮いている。それは洗剤の泡に似ている。 見た目には粘り気がある様に見えるが、触るといつもの水と変わらなかった。 皮はさらに柔らかくなってきている。 皮についていた脂は少しずつ剥がれてきている。 全体的に色が抜け白くなっているが、皮は赤みを帯び、脂は黄色味を帯びている。 皮の端の方は繊維が解け、ほつれた様になっている。 触るとそのほつれは千切れていく。 皮についていた膜も、さらに脆くなっていて少

      • 鶏皮飼育日記再現3日目

        水が昨日よりさらに白くなっている。加えて、黄色味がかってきている。 浄水器から出てくる気泡も、粘りを帯びている様に見える。 その為割れにくくなっている様にも見える。 皮は全体的に昨日よりも柔らかく、滑りを帯びている。 毛穴のある面は、昨日はゴムの様に滑りが悪かったが、今日は反対の面と同じ様に触ると指が滑っていった。 肉と接していた面には、肉と皮との間に膜があり、その膜が少しずつ皮から剥がれてきている。 指で表面を擦ると、その膜と皮とがずれて動いている事が分かる。 皮の端の方は

        • 鶏皮飼育日記再現2日目

          水が昨日より濁っている。 水面には気泡が浮いている。洗剤の泡の様に見える。 水に粘り気があるのか、浄水器の吐き出し口に気泡が多く集まっている。 皮は昨日より柔らかくなっている。端の方にほつれの様な繊維が垂れ下がっている。 その部分は皮の中心部分よりもさらに柔らかく、粘度の高い液体の様だった。 皮の表面のシワが伸びている。毛穴の凹凸もあまり目立たなくなっている。 色も抜け、昨日より白くなっている様に見える。 ほつれの様な繊維は、皮から剥がれかけている為に端の方に垂れていた。 触

        鶏皮飼育日記:展示《鶏皮飼育者の手触り》

          鶏皮飼育日記再現1日目

          今朝水の中に入れた皮は、まだ脂を多く含んでいる為、水面上に浮いている。 水面には細かな気泡が見られる。それはアクの様にも見える。 触ると、肉と接していた面は滑りを帯びている。 逆に外に面している部分はゴムの様に少し硬く、あまり滑らなかった。 肉と接していた面を強く擦ると、層になっている事が分かった。 その外側の部分を押していると、次第に脂の様な滑りが強くなってきた。 層と層の間に脂が存在しているのかもしれない。 水に入れてすぐの頃よりも、皮のシワが細かく深くなっている様に見え

          鶏皮飼育日記再現1日目

          鶏皮飼育日記:保存方法の検討

          鶏皮飼育日記では鶏皮を長期間観察する為の保存方法を検討し、水の中に入れる事にした。 しかし実際には鶏皮の状態は大きく変化し、最後には形そのものが無くなった。 その為、再度鶏皮の保存方法について検討する。 保存方法を検討する際に、鶏皮飼育日記を経た経験により実際に手に持って触れる状態である事を重視した。 そして「鞣し」という方法を採用した。 鞣しは動物の皮を保存可能、製品利用可能な「革」へと加工する技術である。 今回は植物タンニン鞣しを行い、鶏皮を革に加工した。 踏んだ手順は以

          鶏皮飼育日記:保存方法の検討

          鶏皮飼育日記:水槽の観察

          2021/10/11 過去に鶏皮の飼育を行っていた水槽は水が完全に蒸発している。 においを嗅いでみると水が入っていた時と同じく磯の様なにおいがした。 ただ、水槽の近くまで寄らないと感じないほど弱い。 水槽の側面には白い線のような水が乾いた跡が付いていて、その見た目は地層に似ている。 その線の一番下にはカビと思われる黒い斑点が付いている。 浄水器の周りには苔のような植物が枯れてくっ付いている。その植物にもカビが生えている。 底に溜まっていたかすはそのまま残っているが、乾いて1枚

          鶏皮飼育日記:水槽の観察

          鶏皮飼育日記:飼育者の皮膚

          2019/11/06 これまで鶏皮の入っていた水槽に、火傷によって剥けた飼育者の口腔内の皮膚を入れた。 剥けた皮膚は鶏皮よりもだいぶ薄く、透けている。 輪郭は断ち切ったように揃っている部分と、細かなほつれの様な物が見える部分があった。 所々縒れていたり、伸びたりしている。 口腔内の天井部分には等間隔に出っ張りの様な物が並んでいるが、皮膚にはその部分の形に対応した穴が開いていた。 穴は段々薄く、擦り切れていった様に見える。 水の流れを受け、ひだの様になっている輪郭部分が揺れてい

          鶏皮飼育日記:飼育者の皮膚

          鶏皮飼育日記288日目

          今日で鶏皮飼育日記を終了する。

          鶏皮飼育日記288日目

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          鶏皮飼育日記288日目

          鶏皮飼育日記288日目

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          鶏皮飼育日記288日目

          浄水器に吸い込まれたのか、白い核が無くなっていた。 くすんだクリーム色をしたかすはまだ少し残っていて、核のあった場所を囲むように溜まっている。 茶色いかすと混ざり、所々薄い灰色に変化している。 かすの表面には、核から剥がれ落ちた白く細かな粒がいくつもくっ付いていた。 溜まっていたかすを指でつついてみると、綿埃のようにひとかたまりになって浮き、ゆっくり沈んだ。 今日は少し生臭いにおいがした。

          鶏皮飼育日記288日目

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          鶏皮飼育日記287日目

          鶏皮飼育日記287日目

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          鶏皮飼育日記287日目

          昨日まで核のあった場所が空白になっていた。 かすがその場所を避けるように溜まっている。 そのかすに、平たくなった白い核の一部が引っかかっていた。 核は白い細かな粒が集まって出来ていて、ほとんど厚みがない。 上から覗くと、核はさらに細かくいくつかに分かれていた。 それぞれかすに引っかかっていて、少し浮いているように見える。 ばらばらの白い細かな粒になり、茶色いかすと混ざっているものもあった。 白い粒に茶色いかすがまだらに混ざっていて、さらにその周りをかすが囲んでいる。 今日もほ

          鶏皮飼育日記287日目

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          鶏皮飼育日記286日目

          鶏皮飼育日記286日目

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          鶏皮飼育日記286日目

          かすの中に白く、輪郭がぼそぼそとしたものが見える。 それが核で、形が残っているのはこの部分だけになった。 核は輪郭部分から細かな粒に分かれ、剥がれ落ちている。 溜まっている粒も少しずつ小さくなり、周りにあるかすと混ざって区別がつかなくなっている。 積み上がった粒の中には所々赤い粒が混じっていた。 核は周りをかすに覆われ、側面が見えなくなっている。 中心に核があり、その周りを薄いクリーム色のかすが囲んでいて、さらにその周りを茶色いかすが囲んでいる。 今日はほとんどにおいがしなか

          鶏皮飼育日記286日目

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          鶏皮飼育日記285日目

          鶏皮飼育日記285日目

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