見出し画像

文字を書くということ

半年くらい前から、ひそひそと漢字練習に取り組んでいる。

きっかけは、あまりにも文字を書くという行為がなくなり、
自分のが下手になったことがあげられる。

ある時、ボールペンで名前と住所の署名を書く機会があり、
違和感を感じた。ペンの握り方や漢字がぎくしゃくして書きづらく、
驚愕したのだ。

「こんなに汚い字だったっけ?昔は滑らかに書けたはずなのに..」

普段は仕事でも日常生活でもPCを立ち上げ、
キーボードでブラインドタッチ。
メモ帳にタタタン、タタン、タン、タン、タンと文字を打ち込む。
漢字やカタカナへの変換もすぐにできるデジタルの世界に
どっぷりと浸かっていた。

これはまずい…。

学生の頃以来の漢字練習をし始めた。
漢字検定準2級の問題集。
書き取りから始めるが、かなり漢字を忘れていて、思いのほか書けない。
答え合わせをしながら反復練習。
字が汚いのもそうだが、それ以上に漢字を思い出せないのに驚いた。
そして、四字熟語。
こちらは意味が思い出せない、もしくは意味が分からない。
要するに漢字は書けるけれど、意味を理解していないのだ。

ひとつひとつネット検索して調べる。
「なるほど!そういう意味があったのか!」

四字熟語やことわざって、何百年たっても色あせない輝きがあり、
人間の本質って変わってないんだろうな。
漢字練習をしながら、
こんないい言葉、日本語を知らずして、使わないなんて
勿体ないなと思った。

誰にも強制されずに、自分の中から沸き起こった文字を書くという行為。
学ぶという習慣。

デジタル化が突き進む中で、あえてアナログ的なことをやってみる。
温故知新を感じた春のひととき。

【温故知新】
前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること


目指せ漢字検定1級!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?