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31.試験~2011.1月~


試験期間は5日間。


1日目が3教科、
2日目と3日目が1教科、
4日目は2教科、
5日目が1教科。


初日が1番科目数多いから、初日さえ乗り切れば!と思っていた。


4日目も2教科だけど、土日はさむから気持ち的にリセットできるなって思っていた。



試験1日目


この日もお父さんに送ってもらった。


不安でこわくて車の中でも全然話せなかった。


だけど父が話しかけてくれて、それにこたえていたら少しずつ落ち着いていった。


母も父も、

 無理しなくていいから。
 単位なんて落としたって全然いいから!

 だけどお薬もあるし
 大丈夫、試験受けられるよ。


と優しく言ってくれた。


嬉しかった。


でもなんとしても試験全部受けてやる!ってそのとき思ったんだ。


せっかく出席日数たりて受験資格も得られたんだし、試験勉強もがんばったから無駄にはしないって。


それに心配かけたくないし、頑張れば親は喜んでくれる。


だけど学校に着いた瞬間、恐怖感がおそってきた。


冷や汗に吐き気に。動悸は激しくなる。


気持ち悪くてそわそわして逃げ出したかった。


なんとか「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせて、試験の教室へ。


指定された席に着く。


試験が始まる前に、また逃げ場を作った。


先生にあらかじめ体調が悪いと伝え、試験中水を飲んでも大丈夫か聞いた。


電車での発作があってから水がない、水を飲めない状況はすごく不安を感じるから。


大丈夫ですよ、と言われまた1つ安心した。


水を飲む飲まない関係なく、「飲めない」状況が不安。

大丈夫だと言われて、その不安はなくなった。



この授業はもともと指定席だったため、普段と変わらない感じだった。


水を見える場所に置き、ポケットには頓服の薬。



大丈夫、と言い聞かせいざ試験開始。


落ち着いて受けることができた。


持ち込み可だし、事前に出る問題の候補も出ていたから、調べておけたしすぐ終わるだろうと思っていた。



だけど思い違いだった。



ひたすら書く、書く、書く。


ずーっと文字を書き続けるって割ときつい。


試験は無事終えることができたけど、疲れ切っていた。



あと2教科耐えられるかな…と不安になった。


1科目目の試験がおわり、昼休みに。


予想以上に疲れててぐったり。


お昼もあんまり食べられなかった。


次の教科も持ち込み可だけれども、時間がかかる。


前期に同じ先生の授業をとっていたとき、試験に
ものすごく時間がかかったから。


今回もそうだろうと思っていた。



だから頓服を飲むことにした。



2科目目

このときもあらかじめ水を飲んでいいか聞き、
体調が悪いことを伝えた。


頓服も飲んだおかげか落ち着いて試験を受けることができた。


試験時間は90分。
退室可能時間は試験が始まって30分経過してから。


気付いたら始まって1時間くらいが過ぎていた。


だけどそこで集中がきれた。


そわそわしてこわくなったので見直しもせず退室。


でもこの日の試験は残り1つ。


3教科目


これも前期にとっていたので試験形式はわかっていた。


はやく終わるから大丈夫だろう、と思っていたんだ。


この授業は仲良しの友達も一緒にとっていた。


しかも偶然にも、指定席が友達と前後の席で。


なんだか安心した。


この試験は全然大丈夫、と思っていた。


試験開始後、いきなりこわくなった。


水を飲んでいいか聞かなかったんだ。


たったそれだけのこと。


たったそれだけで不安になって動悸が激しくなる。


ペンを持つ手が震えた。



大丈夫、薬も飲んだし…!と必死に言い聞かせ試験に集中した。


集中している間は不安も少し和らぐから。


そうして集中している間に、落ち着きを取り戻していった。



こわくて不安で仕方なかったけど始まってしまえば落ち着いた。



そして初日の試験はやっと終了。


すべての試験が終わったかのような解放感だった。


3科目受けられたことが嬉しくて嬉しくて。


明日と明後日は1教科だし大丈夫だなって思ってた。


それでもやっぱり不安は不安だけど。



考えなきゃいいのに考えてしまう。



だけど本当に試験を3科目連続で受けられたのは嬉しかった。


講義すら休みがちだったのに、「がんばった!」って心から思った。










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