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38.逃げ場は大切~2011.3月~


それまでの私は逃げ場なんて無いと思っていた。



ずっと苦しいのが続いて、不安をただ必死に1人で抑え込むしかないんだと思っていた。



だから「こわい」ということだけが頭にあってなにも行動しないでいた。


大学も、外出も、外食も。



“こわいから行きたくない”


“発作が起きるかも
しれないから行かない”


“逃げ場がないから不安になる”


だけど考えてみれば、逃げ場はたくさんあるんだ。


開き直ることも、ある意味「逃げ場」なんだ。


あと、私はすごい薬に頼っていた。


薬があるから大丈夫!と思える。


発作が起きたり起きかけたりしても、頓服飲めば大丈夫!と、薬を信じている。


薬をやめるときがとても心配だったけれども。



でもそういう時はそれでしょうがない。


薬も逃げ場なんだ。


飲むことで行動できるようになる。


不安や苦しさが軽くなる。


そうすると、朝晩の薬以外に、頓服を飲まなくても出来ることが増えていった。



当時の私の場合、“逃げ場がない”と感じると発作になりやすかった。


だから気持ちの逃げ場を考えておいた。


外食中は、
気持ち悪くなったら出ればいい
全部食べきらなくても大丈夫


車の中では、
不安になったら止まってもらえばいい


大学では
保健室にかけこめばいい”
トイレで1人になると少し気楽になる


外出中は
頓服があるから大丈夫”


家に1人でいるときは
愛犬がいてくれる”



苦しくなったら、
冷たい水を一口飲めば
少し落ち着くから大丈夫

深呼吸すれば大丈夫


そして何より、
家族や友達、支えてくれる人がいるから
こわくなっても平気”


そんな風に思うようにしていた。


発作が起こっても、大丈夫なんだって頭に言い聞かせる。


それでもやっぱりこわいけど…。


でも、その時々の状況において逃げ場を考えておけば少しは気が楽になる。


逃げ場はある。


発作は起きてもおさまる。


1人じゃない!


ただ“大丈夫、大丈夫”と、言い聞かせるだけでも
効果はあると思う。


だけど私は、“○○だから大丈夫”の方がもっと効果ある。


症状が人それぞれなように抑え方も人それぞれ。


安心の仕方も人それぞれ。


これはあくまでも当時の私のやり方。





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