20.不安すぎる成人式～2011.1月～

成人式当日。

朝の5時に起き、着付けをしてもらいに行く。

髪のセットも着付けも結婚式場でやるから大勢の人で溢れていた。

不安で不安で仕方なかった。

あらかじめ薬をのみ、大丈夫大丈夫…と言い聞かす。

それでもこわかったので何かあったらすぐに帰れるようにお母さんが式場内で待っててくれると言ってくれた。

それがすごい安心した。

逃げ場がある…って。

　体調悪くなったら
　お母さんいるし帰ればいいや！

　ていうか苦しくなっても
　水飲めば少し落ち着くし、
　もし倒れたらそん時はそん時！
　むしろ倒れればいい！

そうに考えて、必死に不安を抑え込む。

それでもやってくる吐き気と動悸。

１人で待ってるとそわそわして逃げ出したくなる。

すかさずお母さんにメール。

気持ち悪いとか、こわいとかを報告して｢大丈夫だよ｣って言ってもらえると少し安心するから。

どうしよう…って思うと一気に不安はやってくる。

だから

　なってもおさまるから大丈夫！

ってなるべく考えるようにした。

髪のセットとお化粧は、話をしていて気がまぎれたのでなんとか過ごせた。

次に着付け。

大丈夫大丈夫、と思って着付けの部屋へ。

だけど着付けを待ってる人でめちゃくちゃ並んでいた。

待ち時間に１時間くらいかかって、その間ずっとそわそわ。

幸い、着付けは長年やってる人が担当してくれて
はやく終わった。

着付けのとき、体調が悪くなり吐いている子がいた。

それを見た瞬間どきっとし、こわくなった。

なんとか吐き気や動悸もおさえられ、着付けはできたがやはり振袖なので苦しくて。

とりあえず１つクリアしたという安心感と、次の成人式の不安がやってきた。

10:20頃

どきどきしながら成人式会場に。

はじめから式にはでるつもりはなかった。

ただみんなの振袖姿を少しでも見たかったし、自分も成人式の雰囲気を味わいたかった。

だからすぐ帰るつもりで、お母さんにはまた近くで待ってもらってた。

わかってたことだけど人がたくさんいすぎて、息がしづらくなって意識も遠のきそうになる。

　あー、やばい…。

そうに思ってたとき、中学の頃１番仲良くて今でも遊びに行ったりする友達に会えた。

その瞬間、なんだか安心した。

話している間に不安は少し消え、楽しくなった。

　この調子なら式にもでれるかな？

と思ったけど、式が始まったとたん不安がきてこわくなったら嫌だから、結局帰ることに。

本当に10分くらいしかみんなといれなかったけど、振袖も着れたし満足だった。

みんなとは同窓会のときに話そう、と思ってた。

成人式もクリア。

次は18:30からの同窓会。

だけど着付けや成人式で体力も気力も使い切った感じで、ものすごく疲れていた。

家に帰ってからずっと気持ち悪くて。

行きたいけどこわい…。