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「後継者採用のその先へ」業界では異例のグループ企業経営者合宿でNYCが目指す、中小企業経営の未来とは

NYC株式会社は創業2年で9社への投資を実行し、グループ全体での役職員数は150名を超えています。この度、グループ企業の経営者の皆様にお集まりいただき、NYCグループ経営者合宿を開催いたしました。

ご参加いただいたのは弊社投資先の経営者様や後継社長様です。雨の中、ご遠方よりお集まりいただきありがとうございました。

今回のnoteでは当日の様子をお届けするとともに、私たちのこれまでの歩みや、そもそも投資先企業間での交流はほぼないと言われている中小企業投資の世界でなぜこのような合宿が実現できたのか、またこれからグループとして目指す未来についてお話させていただければと思います。

弊社の事業にご関心いただいている方だけでなく、後継者不在でお悩みの経営者の方、事業承継やM&Aにご不安のある方にも、ぜひご覧いただきたい内容です。


NYCの成り立ちと経営者合宿開催への想い

私たちは2022年3月に投資ファンド出身者が立ち上げた、中小企業専門の投資会社です。投資対象は全国の売上1~50億規模の中小企業となっており、ハウスメーカー、学習塾、金蔵加工など業種は多岐に渡ります。現在投資先は9社、グループ全体の役職員数は150名を超えました。

今回、投資先企業の経営者の皆様にお集まりいただいたのは、創業当時から掲げている「事業の承継や成長に悩みを持つ中小企業が新たなパートナーと出会い、末長く世の中に価値をもたらし続ける。そのような新たな社会を“しくみ”で実現し、事業が受け継がれていくエコシステムを目指したい」という想いからです。

そもそもM&Aや中小企業投資の世界では、投資先企業間の交流や勉強会の開催はほとんどありません。その理由として投資スパンが短いことや、後継社長採用をもって手離れする投資会社やファンドが多いことが挙げられます。

NYCは自己勘定投資を行っているため保有期間に縛りがないこと、また後継社長採用がゴールと考えず、その先のビジョンの実現に向けて、先代社長・後継社長・NYCが手を取り合って投資先企業の経営課題に向き合っています。そのような関係性があるからこそ、今回はリアルにお集まりいただき立場やエリアの垣根を越えての交流が実現できたと考えています。

投資会社が後継者不在や事業成長の鈍化という悩みを抱える中小企業のパートナーになることはもちろんですが、グループ内企業の中でも互いにパートナーとなり、シナジーを生み出すことができたら、社会全体にとってより良い価値を生み出すことができるでしょう。業種やエリアを絞らない投資を行っているからこそ、違う視点や知見を携えた人や企業が集まることで、更なる成長を実現できると考えています。

こういった創業時の想いもあり、今回初めての経営者合宿を開催することとなりました。冒頭、代表の中塚からは「創業当時、狭いオフィスでホワイドボードに”いずれこんなことをやりたい”と書いていたグループ企業の集まりが実現できて、とても感慨深い」といった話がありました。

このような集まりをきっかけに多様な価値観や視点に触れたり、アイデアが生まれることで、閉鎖的になりがちな中小企業経営の世界に少しずつでも変化を起こしていけたらと思います。

代表の中塚から、開催のご挨拶をさせていただきました

合宿のコンテンツについて

当日は都内の会議室にお集まりいただき、対面で実施いたしました。コンテンツは以下の通りです。

・レクリエーション:見えてるつもりで見えてない?「見え方」の落とし穴(ヴァイスプレジデント 吉田)
・グループに分かれたディスカッション
・トークセッション:イノベーションを生み出す組織創りと人の繋がり(特別講師 若松弘之様)
・懇親会

レクリエーションの様子
グループディスカッションの様子

ディスカッションでは、NYCメンバーも1グループとして参加し、自社の組織創りや経営についてアイデアを出し合いました。比較的社歴の浅いメンバーが多いグループだったため、既存メンバーにない視点や意見も出ていたようです。

トークセッションでは特別講師として、弊社顧問の若松様よりお話しいただきました。若松様は異世代間共創プラットフォーム「GENERYS(ジェネリス)」を創設されており、20代から80代まで世代を超えた交流・協働・共創を目的としたコミュニティを運営されています。

特別講師の若松様

現代は多様な価値観や働き方があり、さらに激変する環境変化の中で、経営者は持続的な企業価値の向上やイノベーションや人財採用と定着を求められています。その難しさが事業承継問題にも繋がっていると若松様は仰っていました。

トークセッションには弊社代表の中塚と副社長の尾上も参加させていただきましたが、NYCでもまさに直面している組織課題やカルチャー形成に活かせる内容も多くあり、大変学びの多い時間でした。

左:尾上 右:中塚

終わりに

改めて、お集まりいただいた皆様、ご講演いただいた若松様に感謝申し上げます。後日ご参加いただいた皆様からは「同じ悩みを抱えながら、責任を常に背負っている経営者の方々との出会いは、貴重な経験でした」「今後投資先が増え、新たな仲間が増えるのも大変楽しみです」といったご感想をいただきました。

会の冒頭に、NYCへの事業譲渡をご決断いただいた投資先企業の経営者の方々にインタビューを行わせていただきましたが、その際に「これまで悩みながらずっと一人で経営してきたが、NYCメンバーが経営に携わることで相談相手ができ、”頼れる右腕”ができたようだ」「自分たちでは実現できなかった施策を提案いただいたり、アイデアをもらうことで事業成長のスピードが格段に上がった」といったお声をいただきました。

NYCでは、PEファンドに加えて、事業会社、金融機関、コンサルティング会社などの幅広いバックグラウンドを持ったスタッフが集まっています。多くの知見と現場を巻き込んだ実行支援によって、投資先企業の経営課題の解決や事業成長に貢献できることが私たちの強みです。

ただ、時には多様であるが故の困難や、新しいからこその現場との摩擦やギャップが起こることもあります。それでも人と経営に真摯に向き合い、私たち自身が変化と成長を続ける組織であることを諦めず、事業承継のみならず投資先企業の更なる成長のための土台づくりを支援していきたいと考えています。

現在も複数進行中の案件があり、来年はもっと大きな輪が広がっていくでしょう。今回の様子や、実際にNYCへの事業承継をご決断された経営者の皆様からのお声は今後弊社Youtubeにて公開させていただく予定です。

また、現在NYCでは、投資先の後継社長を担っていただける方を募集しています。 下記、完全無料の弊社メルマガ「NYC通信」では
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