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嬉しかったnote、オススメnote

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リンクを張って話題にしてくださったり、サポートしていただいたnoteたちには改めての感謝を込めて。一人でも多くの方に読んでいただきたいオススメnoteにはありったけの敬意を込めて。
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#エッセイ

まったく「ドーナツ」ってやつは

家から電車で30分の場所にミスドができたのは、高校2年のときだった。 その地域の第1号店。初日に友達とはしゃぎながら行ったのを覚えている。お小遣いでドーナツを買い、オープン記念品のパパリンコグラスと一緒に家にもちかえった。 「ドーナツ屋さんがオープンしたから買ってきたよ。お母さん、一緒に食べよう」 チョコレートコーティングのドーナツやクリーム入りドーナツを見た母は、目をパチクリさせた。 「こんなお洒落なドーナツがあるのね・・・」 ♢ わたしが子どもだったころ、ドー

やさしさのリレー

コロッケは、3個くらいなきゃ足りない。ひじきの煮物も山盛りに。鯖のホイル煮も美味しそう。ポテトサラダと味噌汁もきちんと食べなきゃ。 中学1年生のスキー合宿で、私はすっかり参っていた。何せ、1日中雪山で滑らされた挙句、部屋で1時間も待機させられ、ようやく夕食なのだった。とてつもなく空腹だった。当時私は、170センチの長身で食べ盛りだった。早く胃に何か入れたい、とうずうずしていた。 だから、数々のおかずを目の前にし、しかも食べ放題だと聞いた時、私の目は爛々としていた。片っ端か

書くことで、忘れていく何か

過去に書いたnoteを読み返すと思い出せる。自分が感じたこと、考えたこと、どうして書こうと思ったのかという当時の気持ち。ああそうだったな、書いておいてよかったな、思い出せてよかったな、そう思う。 ふと急に、思い出されることの一方で忘れていることもあるのだと、あたりまえのことに気づき、同時に怖さのようなものも感じた。 書いたものや、何度も読み返すものだけが光を放ち、その影に飲み込まれるように忘れられていくものたちがある。何かのはずみで書き残されなかった記憶に気づいたとき、こ

生涯かけてアイスよ

 去年決めたことが三つある。大袈裟かもしれないけれど、人生の目標というやつだ。  一つ目は、なるべく、健康でいるようにつとめること。心身ともに出来るだけ元気でいて、肉も魚も、野菜も甘いものも、命尽きる直前までバリバリと、勢いよく食べたい。最近、カルビもポテチもちょっぴり辛いけれど、青汁と納豆と魚を頑張って摂取している。  二つ目は、今大切だと思っている人と、たくさん食卓を共にすること。言葉を交わして、なるべく笑って、大事だよ、愛しているよと、外国人顔負けでたくさん言うこと。会

おいなりさんから始まる物語

6年前、私がノルウェーに住んでいた頃の物語です。せっかくなので全てノンフィクションにしました。 とあるバーで働いていたとき、お客さんの一人と仲良くなった。その男性は、レストランを新しく始めようとしているスウェーデン人で、フュージョン料理を専門に修行を重ねてきた人だった。私がアジア人ということでオスロでは珍しく、さらに料理好きと知って名刺を渡してきた。面白い料理を紹介したかったらいつでも連絡して、ということだった。 私はその頃ちょうど、ノルウェー人の彼氏との婚約が破談になっ

声に出して読みたいニャークス

夫がさっきからニャーニャー言っている。 とうとう猫にでもなったかと聞き耳を立てると、 ニャークスニャークス、と言っている。 私は最近、noteで交流する方が増えてきた。 こんな呑んだくれ、かつ、 ネガティブ思考の私と仲良くしてくださるなんて 本当に懐の深い方ばかりである。 最近、仲良くさせて頂いているあっちんさんは、 ご自身の記事で、私の記事を、褒めに褒めてくださった。 この記事を見て、私のnoteに遊びに来てくださったのが、 ニャークスのヤマダさんだ。 夫が、このニャー