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遺伝子組み換えとゲノム編集

日本は世界有数の遺伝子組み換え作物の輸入国です。
現在、日本で飼料原料として使用が認められている遺伝子組換え飼料の原料は以下のGMO品種一覧で確認できます。

現在流通している遺伝子組み換え作物のほとんどがグリホサート、バスタ等の除草剤で枯れないようになってます。
これは農薬で雑草だけを枯らすことが出来るので生産者は作業が楽になるというものです。
グリホサートはラウンドアップの主成分で、WHOの専門機関である国際がん研究機関(IARC)が発がん物質認定してます。


輸入トウモロコシは食用のスイートコーン以外に、豚・牛・鶏などの家畜の飼料として使用されています。
そんな飼料を食べた家畜たちの生産物が私達の食べものとなっています。
豚肉、牛肉、鶏肉、たまご、牛乳、ソーセージやハム等の加工食品は遺伝子組み換え作物が関わっているのです。
他にもコーンスターチ、コーンシロップ、バイオ燃料のエタノールにも使用されています。

遺伝子組み換えの大豆、ナタネ、綿花は
ダイズ油、ナタネ油、綿実油などの食用油、醤油に使用されています。

遺伝子組み換えで枯れなくなったため、除草剤使用が増加して人体汚染が深刻化しています。
遺伝子組み換え食品を摂取することで知らない間に食べものに残留した農薬を体内に取り込んでいます。

遺伝子操作技術を応用して一定期間摂取すればアレルギーを抑えることができるスギ花粉米が2000年度に開発開始され、一時研究が中断されてたのを現政府が復活させました。
また、遺伝子を操作することで害虫を突然死させるRNA農薬の開発も進んでいます。
農林水産省推進の『みどりの食料システム戦略』で
化学合成農薬を減らす代わりにRNA農薬を使用することが考えられていますが、突然死を起こす遺伝子は全ての生物に共通するため、RNA農薬使用されたものを食べたり、その農薬が皮膚に付着することで人への影響に不安もあります。


日本では遺伝子組み換えの作物を作ることは禁止されていますが、ゲノム編集は可能となっています。
2020年にゲノム編集の高GABAトマトが承認され、このトマトやトマトを使用した加工食品や苗の販売が始まりました。
ゲノム編集トマトを開発した企業が福祉施設や小学校施設へ苗の無料配布する計画を発表しました。

2021年には京都大学と近畿大学がゲノム編集で可食部を増やすマダイと成長が早くなるトラフグを共同開発して京都大学内に企業を立ち上げネット販売開始。
そして京都府宮津市がゲノム編集トラフグをふるさと納税の返礼品に採用。
このため市民団体による反対運動が広がっています。

ゲノム編集で粘り気を出したトウモロコシを米国企業が開発し、2023年に日本で4番目のゲノム編集食品として承認。
ゲノム編集トウモロコシがコーンスターチ、工業用糊、化粧品等に使用される可能性があります。

政府は代替肉や昆虫食等の食の最先端技術(フードテック)の研究開発を推進。
ゲノム編集した食用コオロギの開発を進めています。

私は天笠啓祐さんの講演に参加してこれらの情報を知りました。
元々安全ではなさそうだと感じていたので遺伝子組み換え、ゲノム編集には反対でしたがお話を聞いてさらに強く危険だと感じました。

政府は「遺伝子を壊すだけのゲノム編集は遺伝子組み換えとは異なる」として「食品としての安全性調査、環境影響評価を行わない」としています。
ゲノム編集は食品表示義務もないので消費者が見分けるのは非常に困難です。
種子にも表示義務がないので農家にも選択権がありません。
しかも、有機認証制度でさえゲノム編集作物の認証を可能にしようとしています。

私達の食べものの安全のために消費者として、国民として声をあげ、政府や自治体に意見を送りましょう。



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