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光さすほうへ


私がうつ病と共に生きていることを
ここに残したいと思います。

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体は私に前からサインを送っていた
でも、そのサインを仕事の忙しさで気づかないふりをして目をそらしていた。

最初のサインはめまいと手足の震えだった。
年末で忙しい時期というのもあり、疲れのせいにした。
今、仕事を休む訳にはいかない
自分が任されている立場
成果を出さなきゃ
変な責任感を自分に押し付けていたのかもしれない。

何度も送られてくるサイン
続くめまいと手足の震え
それでも忙しい時期を乗り越え
仕事が少し落ち着いたある出勤途中の電車の中

職場の最寄駅まであと2つ
急な酷いめまいと腹痛、動悸
そして吐き気に冷や汗

私は何とか堪えて駅まで着き、フラフラな状態で職場へ向かった。
そして、職場に着いた途端に動けなくなった。
そのまま、職場の個室で横になる。
めまい、動悸、息苦しさで辛くて
このまま気を失った方がどんなに楽かと思った。

2時間ほど休み、少し体が動かせるようになってから、早退をして家で体を横にした。

食欲もなく、体は重く
胸のあたりの違和感が続いた。
それでも何とか眠りにつくことが出来た。

翌朝、仕事のためいつもの時間に目を覚ます。
体は重く胸のあたりの違和感は残ったまま
それでも私は仕事に行く支度をした。
いざ家を出ようとした時…
めまいと息苦しさ体の震え
心臓の音が耳に響く感じ
このまま死んでしまうのではないかという恐怖
が私を襲った…
私は部屋のソファーまで何とか移動して横になり、その恐怖が消えるのを待った。

どれくらいの時間、その恐怖に堪えたかは覚えていない
でも、とても長く感じた。
私は、会社に連絡をして仕事を休んだ。

翌日、私は重い体を動かして
内科を受診した。

そこで「自律神経失調症」と言われた。
薬をもらい、帰宅。

薬を飲んでも、胸の違和感は残り体が重いのも少しだけ軽くなる程度だった。
朝、起きるのがつらくなり
会社を遅刻したり早退する日が続いた。
そんな状態でも変な責任感で私は仕事に行き続けていた。
薬を飲み続けても、体調が戻ることはなかった。

つづく…

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