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紅白歌合戦で着想した「男女対戦企画」からルールを柔軟に考えてみる

大晦日のNHK紅白歌合戦は高視聴率は有名です。

しかし、最近では人気も凋落しています。男女別での対抗の歌合戦という企画は「ジェンダー警察」の厳しい監視下にあっても何とか生き延びている番組とも言えます。

一方で、年末年始は箱根駅伝を除いてテレビがつまらない企画ばかりです。そこで、逆にガチンコの紅白(男女)戦をやってみる企画はどうかと考えてみました。

しかし、そうは言っても、男女で体格差があるのは当然だし、実力差もあります。これは「ジェンダー警察」がどう言おうとも、動かしがたい客観的事実です。

そこでハンデを付けた形での男女戦で、ルールを変えて勝負になるという発想をしてみるという「試案」です。

これはテレビの企画として面白くするためですが、しかし「ルール変更」もスポーツの世界では実際にはよくあります。ルールを柔軟に考えてみて、やってみてそれぞれ「今後に活かす」という面もあります。

また日本だと、いい意味で「ルールは守るべきもの」との感覚が強いですが、「自分に有利にするためにルールを変える」という発想が無いことが国際的な弱みでもあります

そういった側面から「ルール」自体のありかたを考えてみるきっかけにしてもよいかもしれません。

あくまで、素人の独断・偏見・勝手気ままな暴論・極論ですが、こういったところからゲームでのルールを柔軟に考えてみるのもよいのではないでしょうか。競技別にそれぞれ考えてみましょう。

将棋の棋士と女流棋士の対局

2022年には女流5冠の里見香奈さんが棋士の編入試験を受けて注目されました。若干優勢の対局や局面もありましたが、結果は3連敗でした。残念ですが女流のレベルがまだ低いという現実はあります

将棋にはもともと駒落ちなどハンデをつける「手合割」があります。そこで「飛車角落ち」などの駒落ちで棋士と女流との対局をやってみたらという案です。女流とのレベルの差を正面から認めたほうが良いのではないでしょうか。

この条件で藤井聡太竜王VS里見香奈女流5冠なら視聴数も結構行くかもしれません。これは見てみたいですが、藤井竜王が強すぎて飛車角落ちでも圧勝かもしれません。やってみなければわかりませんから面白い。

また、現役過ぎてダメなら大物対決で佐藤康光(9段)連盟会長VS清水市代(女流7段)連盟常務理事なども面白いかもしれません。

飛車角落ちならさすがに女流優勢場面もありうる、と勝手に想像しますが、これは想像の範囲ですし、実際やってみてどうかと言うのが将棋観戦での楽しみでしょう。佐藤康光会長出したのは私がファンだからで深い意味ありません。

プロ同士で嫌がるなら、もっとテレビ受けも狙う案もあります。

乃木坂46の伊藤かりんさんがアマ初段で将棋親善大使です。

引退した加藤一二三9段も人気です。ひふみんのコメントが面白いです。

加藤一二三 VS 伊藤かりん

ハンデのつけ方としてテレビ受けで「女流棋士の相談タイム」つけたり、現在はAIあるので「AIのお助け」など、それぞれコメントタイムを付けて素人も楽しめるようにしたらどうでしょうか。

条件のオプションはいくらでもあると思います。目的はエンターテイメントとして素人にも注目されることで将棋ファンの裾野を拡げることです。藤井竜王の活躍の今がチャンスです。

また、将棋会館の建て替えなどのプロジェクトで資金が必要なことは確かです。こうしたエンタメで資金を稼ぐ発想があっても良いようにも感じます。

バレーボールの男女対戦企画

バレーボールでは男女の代表チーム同士で対戦企画はどうでしょうか。

バレーボール日本代表男子
バレーボール日本代表女子

これもハンデを付けることで企画として考えてみました。本当は床を「上げ底」にすればと思いますが、技術的に難しいしコストかかります。

例えば
①ネットは女子の高さに合わせる。
男子は6人を4人か3人に減らす。女子は6人のまま。
③マッチポイントでさらに人数調整
④女子はリベロ無しでもよい
⑤女子はサーブ失敗1回は許容

あくまでこれは例えばの話で、他にも良いハンデ案あればと思います。3回での返球というバレーボールの原則は崩すわけにもいかないとは思います。

人数的に差をつけてスペースができるのがポイントです。女子側からすると戦法として人数的に男子にスペースができたところを狙ってスパイク決めることができれば、と思います。

男子としても人数的にスペースができた部分をどう拾えるか課題になりますし、反対に女子としては男子の強烈なスパイクを受けられるか、これは本来、五輪等強豪国との対戦での課題でもあります。

強化の一環としてやってみると面白い対決かもしれません。OBOGによる男子解説と女子解説で、それぞれ強化の観点からのコメントもテレビ的にはいいかもしれません。

一方で人数の条件変更なしで、そのままの形でやったとするとどのぐらい差が出るのか、これはこれで実施するセットもあっていいと思います。

テニスの男女対戦企画

テニスも、ハンデのつけ方のオプションは意外に多くあるようです。私自身はテニスは疎いので申し訳ないですが。

フォアハンド禁止→バックハンドのみ
ボレー禁止→ストロークのみ
サーブを1本にすること

これを活用して、男女対決はどうでしょうか。

現役では「錦織圭VS大坂なおみ」は超豪華カード過ぎるかもしれません。
しかしこれは見てみたい。と書いてみたら、大坂なおみさんのおめでたというニュースがきました。

現役だとハンデルールに難色示すかもしれませんので、「松岡修造VS伊達公子」など、引退したOBOG同士ならエンターテイメントとして盛り上がると思います。

特に松岡修造が「応援団」のイメージになっているのは良くありません。テニスコートでの熱いプレーこそ松岡修造です。年末の寒さを吹き飛ばしてくれる(はず)。テレビの企画としてはうってつけです。

卓球の男女対戦企画

最近は卓球人気です。五輪では男女混合戦もできました。メダルも取れました。しかし、意外に卓球はハンデのつけ方が難しいものがあります。

そこで男子に「おもり」を付ける形はどうでしょうか。実際やった方がいて、ユーチューブで見てナルホドと思います。

男子の強化策?にもなるかもしれません。やはり見てみたいのは、五輪メダリスト同士の

水谷隼 VS 伊藤美誠

など、好カードが期待できます。

水谷隼さんは引退もされており、こうしたエンタメでもお願いできるのかなと勝手に想像します。

男女戦が無理な競技が大半

一方で、「選手同士の交錯がある球技」は男女戦が難しいと感じますし、球技ではそちらのほうが大半です。

例えば、球技でもサッカー、ラグビー、バスケ、ハンドボール、ホッケーなど女子も同様にオリンピックでも競技がありますが、男女で同じエリアでの交錯では体格差から危険が伴います。タックルなどはやはり危険です。さすがにケガはダメですので、やめたほうが良いでしょう。

さらに格闘技は男女では最初から無理があります。体格差がありすぎます。柔道やテコンドー、レスリング、ボクシングなどは、男女戦は初めから無理でしょう。危険すぎます。

そう考えてみると、バレーボール、テニス、卓球は、対戦でも「ネットで隔てた別エリアでプレーする球技」と言うことで、「男女対戦」も可能な「希少価値」があります少なくとも交錯によるケガの心配はありません

だからこそ、それをハンデを付けて「ゲームとして男女戦を楽しむ」という発想がもっとあってもよいのではないでしょうか。

特に、バレーボールと卓球は五輪種目として強化費をもっと集めてメダルを取るという大義があります。何ももとは税金の文部科学省の補助金頼みではなく、こういった企画をテレビで実施して強化費を稼ぐ、という視点もあってもよいのではないでしょうか。


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