氷づけの娘に恋する鬼 (切り絵) ※〜ギャグになる物語り〜
鬼は深い洞窟の奥で、氷の中にとらわれている娘を見つけた。
「あいつが言っていた娘だな。…やっと……やっと見つけた。」
火の力をあやつることが出来た鬼は娘を傷つけぬよう、ゆっくりと氷をとかした。
娘の上半身をおおっている氷がとけ、娘の顔があらわれ長く綺麗な髪がさらりとゆれた。
なんとも可愛らしい娘だ。
貴人の姫君か?
声をかけてみるが反応はない。
そっと頬にふれるとひどく冷たかったがそのまま優しく唇にふれてみると息はあった。
鬼は頬に触れたまま、手のひらにあつめた火の力