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私たちは旅をするか?

こんにちは。

日本語には旅行と旅っていう言葉があって、その二つの何が違うのか考えます。今回はそういう話。

・旅行──旅に行く

これはまあ、私自身の感覚でして、あんまり他の人には理解されづらかったりするんですが……旅行って国内旅行なんですよ。なんていうか、スーツケース持って新幹線で京都まで、って感じの。

ホテル泊まってお寺回って楽しい……みたいな。

まあつまり、日々の疲れとか、日常から解放されてリフレッシュできるものだと思っています。

 いいですよね、旅行……楽しいですし、特に友達とかと行くのはサイコー。宿でお酒飲んで騒ぐのは、大体学生時代に一回は経験すること……かはわかりませんが。

旅行の特徴として、シンプルに楽しい。でもまあ、お金は結構飛ぶ。

じゃあ、それと旅は何が違うのか?

・旅人は旅行をするか?

旅人は旅行をしません。

これって結構意外なことですけど、旅人は旅行はしないでしょう。

旅人っていうとなんだか放浪してそうなイメージがあると思うんです。杖とボロボロの外套を持って、何か目的のために各地をさすらう。なんだかそういうイメージです。

そんな人がちゃんとしたホテルに泊まって、観光を楽しんだりするのはあんまり想像がつきにくいっていうか、ミスマッチな感じがするんですよね。

なんというか……現代で旅人が泊まる宿って、民泊みたいな小さい個性的なものだったり、費用を極力抑えたドミトリー やビジネスホテルだったりすると思うんですよ。いえ、現代に旅人がいるかどうかは置いておきますけども。

私のイメージで、現代の旅人はバックパッカー です。インド一人旅とか、ユーラシア大陸一人旅陸路限定、みたいなそういうイメージです。結構予想外のトラブルとかがあって、その度にボディーランゲージを駆使してどうにかこうにかしながら各国を巡る。

私も台湾一人旅を経験したことがあるので分かりますが、これって結構大変だし、面白いです。海外にいるのに、明日の予定も決まってないんですから。

行きの便と帰りの便だけ決めて、あとはフィーリングで好きな場所に……っていう感じでした。

どうしてそんなことをするんでしょうか。

・自分探しの旅

自分探し──なんて、もう使い古されすぎてなんだか古臭いです。自分はここにいるんだから、世界のどこ探したって見つからないよ、なんて言う人もいますよね。全くです。その通り。

だからこそ、この場所にいるはずの自分を見つけるのは、ひどく難しい。

これは私の考えなんですが、自分を知るって要は、自分と世界を比べて、どのくらい自分がそれと異なるかを知ることだと思うんです。

勉強とかテストとかだと、自分がどこができてどこが苦手か、どの教科が得意で……とか。そういう標準値からの違いを知る。それが自分を知ること。

自分が本質的に、人生に何を求めていて、人生に何を求められているか?

この問いに答えるのは簡単ではありません。人生に対する答えを出すのは、そう簡単ではないし、それが正解かどうか、一生変わらないものなのかどうかすら分からない。

それを探す奇特な人々は果たして、インドを巡るという訳です。変人の大学生ってこんな感じだと思います。

日本というのは案外狭くて、人によっては窮屈かもしれません。私もインド行ったことありますが、とんでもない国でした。あれは人の人生を変える国です。すごい。インドに自分の人生がある人もいるだろうし、答えがわかる人もいると思います。だから旅をする。

・ドラクエに終わりは来るか?

いつか終わるからこそ美しいものってありますよね。

私は、RPGでラスボス倒したあと、最後にセーブした地点に戻ったときの感傷がすごく苦手で、なんだか嫌な気分になったものです。寂しいなーっていう。あの後が知りたかったから二次創作を読み始めたと言っても過言ではない。

旅を終えた人々は、やはり何かしらの答えを持っているものだと思います。

これからの人生をどう生きるか、自分はどのような人なのか。ある程度の結論を出せたから旅が終わったのでしょう。そしてまた以前の生活に戻っていくが、やっぱり何か変わっている。

明確にわかりやすい、インド一人旅みたいな旅じゃなくても、誰しもが一度は旅をします。それは些細な日常の中で、ふとした瞬間「あ、今日はこっちの道から帰ってみようかな」みたいな、そのぐらいの小さな旅もあるでしょう。私たちはその中で、なんとかして自分を知ろうとして頑張ってるのでございます。

まあでも、たまには京都旅行とか行きたいですよね。やっぱ……これから紅葉シーズンですし、山とか見ながら一杯やりたいものです。

とりとめのない話でした。今回はそんなお話。ここまで読んでくださったあなたに感謝を。

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