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露出計と撮影(PENTAX SPF)の話:フィルムカメラであそぼう!

こんにちは、にゃんかめです。

前回フィルムを入れたASAHI PENTAX SPFを持って、街に繰り出しました。
今回は、露出計を使って撮影をしていきたいと思います。

【前回の記事はこちら】


わたしの持っているPENTAX SPFは露出計がついていますが、残念ながら壊れています。
そのため、外付けの露出計を使い、適正露出を導き出しながら撮影をしました。

使った露出計は、
VOIGTLANDER VC METER ※※です。

手のひらに収まる、コロンとしたサイズの可愛い露出計です。

まずは、操作方法を知るところからはじめました。

▶VOIGTLANDER VC METER

本体のようすはこんな感じです。

上面
前面
背面
下面

上面に、絞り値(F値)とシャッタースピード(SS)のダイヤルがついていて、▷〇◁のランプが光るようになっているので、それを見ながら調整していきます。

  1. ISOの設定
    まず、フィルムのISOを確認したら、 露出計のSSダイヤルの外縁を押さえながら突起をまわします。
    今回はISO100のフィルムを使っているので、100にセットしました。

  2. 前面を被写体に向けて露出計測ボタンを押す
     背面の露出計測ボタン(オレンジのボタン)を押すと上面のランプが光ります。
     注:点灯しているのは短時間なので手早く行います。

  3. F値・SSの調整
    どのランプが点灯しているか確認します。
    左右の赤い三角のどちらかが点灯している場合は、調整が必要です。
    F値かSSのどちらかのダイヤルを緑色の〇が光るまでまわします。

ランプが光る様子はこちら

F値を開くか、SSを遅くする。
F値を絞るか、SSを早くする。
適正条件


ブレずにきちんと画像が写ることを目的としたので、シャッタースピード優先で撮影しました。

フィルムカメラ初心者のにゃんかめは50mmのレンズでも、1/125秒より早く設定するようにいわれました。

どうやら、初心者は1/125秒より早くしないと手ブレするようです。

フィルムカメラはミラーが上がり下がりするので、その振動もブレの原因になります。慣れてくれば1/60秒でも問題ないそうですが。

「自信があるならやってみれば?」と促されましたが、自信なんてないのでやめておきました。ちゃんと、撮れるに越したことはないので。

ともあれ、露出計のSSダイヤルを1/125秒に設定したら、F値ダイヤルをランプが緑になるまでまわすだけです。
あとは、カメラにダイヤルの数値を反映させるだけなので、操作はとっても簡単でした。

▶ASAHI PENTAX SPF で撮影する

PENTAX SPF上面

さっそく、撮影です。

露出計の数値を上の写真にある、
カメラのSSと絞りに反映させていきます。

シャッタースピード優先にしたので、1/125秒としたとき、F値の計測値が8だとすると、

SSダイヤルをまわして、黒い三角に125を、
絞りリングをまわして、赤いひし形のところに8を合わせます。

次に、ファインダーをのぞきながら、フォーカスリングで被写体へのピントを合わせます。

ここで、ポイントなのがカメラ正面の横についているレバー

正式名称がわかりませんでした。

「これ」を上にあげて、ファインダーをのぞくと、設定したF値でどこまでピントがくるか(被写界深度)を、画像として確認することができます。

注:確認できたら「これ」は下げておきます。

OKだったら、シャッターを切れば、写真が写っているはずです。

巻上げレバーで巻き上げれば、次の写真を撮れる準備が整います。フィルムカウンターも次に進みます

巻き上げはフィルムを平面にするために、
念のため、シャッターを切る直前におこなう方がよいという人もいます。

注意としていわれたのが、巻上レバーが少しでも動かないときは、ムリして動かさないということです。
フィルムカウンターが36枚になっていなくても(36枚撮りの場合)、フィルムを使い切ったということらしいです。

初心者がムリしがちで、カメラを壊してしまうこともあるのだそう。

PENTAX SPFの撮影は、野外で何ヵ所かに足を運び、「被写体を決めて露出を計測し、撮影する」といった手順でおこないました。

何度も撮っていると感覚的に、F値とSSの値を捉えられるようになるそうです。

作例は、また別の記事にてご紹介したいと思います。

小話として。
フィルムカメラ時代の記者は、ファインダーをのぞかず、ピントも合わせず、絞りを絞ってパンフォーカースで、頭の上に持ち上げて撮影していたこともあったそうです。
やり方ひとつで、色々できたということですね。

▶フィルムの巻取り

カメラにセットした FUJIFILM ACROS 100Ⅱ のフィルム、36枚を撮り終えました。

現実のカラー像が、
白黒で写ることをイメージするのには四苦八苦しました。

くわえて、もったいない気持ちも勝って、
1枚を撮るのにデジカメよりも時間がかかったように思います。

撮影が終わったら、
フィルムを巻き取って(パトローネにフィルムを戻す作業)、カメラからフィルムを取り出します。

注:なるべく直射日光のあたらない、日陰でおこないます。

巻戻しボタン

カメラ底にある巻戻しボタン(写真中央の金属の〇)を押します。


クランクレバー

 カメラ上部にある、クランクレバーを起こして、矢印の方向にまわします。
このとき、念のため、巻戻しボタンを押しながらやるとよいそうです。※

※ときどき、ボタンが勝手に戻ることがあるためです。

まわしていると、すこし抵抗を感じると思います。完全に巻き終わると、軽くなるため、わかります。

今回は、現像を自分でおこなう予定だったので、パトローネからフィルムを取り出しやすいように、完全に巻き取られる手前ギリギリのところで止めました。※

※カメラに耳を近づけて、音が変わるのを聞きながらおこないます。

巻き取り終わったら、巻戻しノブを上に引き上げて、裏ブタを開けます。
フィルムを取り出したら完了です。

▶まとめ

露出計の使い方と撮影の方法をまなびました。

きちんと撮れることを目的としたので、
だいたい、1/125秒(SS)で固定しましたが、
写真表現を考えたときには、F値やSSを上手く使い分けることが必要になります。

これらを変えたときに、PENTAX SPF では、どのように写るのかを試すのはまたの機会にしたいと思います。

※※ VOIGTLANDER VC METER の A にはウムラウトがつきます。
※※確認はしておりますが、記事の記述間違い、誤字脱字等があった場合はご容赦願います※※

フィルムカメラであそぼう!の経緯はこちら


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