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「文章のプロ」になるためのゼミを開講します

書く仕事をできるようになるためには、どうしたらいいですか? たまに、そんなふうに聞かれることがある。もちろん、書く仕事といっても色々ある。ライターなのか作家なのか、本を書きたいのかwebで書きたいのかnoteで食べていきたいのか。色んな選択肢があるし、その選択肢によってやるべき努力は変わってくる。けれど、それにしても、たぶん聞きたいのはそういうことじゃないよなあ、といつも思う。

気持ちは、すごくすごくわかる。私自身、学生時代に、漠然と「本に関わる仕事に就きたい」と思っていたから。そしてその将来像があまりに漠然としすぎて、自分でも困っていたから。

本が好きだった。読むのが好きだった。だけど、何か特定のジャンルに偏って読んでいるわけでもなく、ものすごい得意分野があるわけでもなく、どんな選択肢を見据えどんな努力をしたら自分の思う「本に関わる仕事」に就けるのか、全くわからなかった。それはインターネットを検索しても回答が見つからない問いだったのだ。

だから、書く仕事がしたい、と言われるとなんだかあの頃の自分を思い出す。大学時代の、とにかく読むのが好きだ、それを仕事に活かしたい、でもどういう道があるのかすらわからない、と思っていた頃の自分を。

ーーあの頃の自分が、幸運にも出会うことのできた場所は、大学院のゼミだった。

大学院のゼミで私は読み書きを教わった。長いものを書くときの勘所や、読むときに必要なもの、資料集めやその整理の方法、なによりも先生の仕事に対する姿勢、大量の会話。それが今の私をつくっている。

だからこそ、書く仕事がしたい、と言われるたびに、自分にとっての大学や大学院のゼミのような場所があればいいのになあ、と少し歯痒く思っていたのだ。だってなかなかそんな場所、社会に存在しないから。文章講座を単発でやったり、数回やったりすることはあっても、「仕事」と「趣味」は全然違う。伝えられるものが違うよなあ、と思っていた。



というようなことを漠然と思っていたところにやってきたのが、ライターの谷頭さんと収録しているpodcastの休憩時間だった。谷頭さんも私と同じように大学院のゼミでいろんなことを学んだらしく、そして同じように大学院の終わり頃書籍を刊行して物書きとしてデビューしている。ふたりとも、要は大学院という名の物書き養成場所をなんとか使い倒して物書きになったような人間だった。「ああいう場所で書くことを学んだらきっといいライターの方々がたくさん生まれるんでしょうけど、でも大学院に行け、って社会人にいうのもハードルが高いですよねえ」という話で盛り上がった。

や、だったら……我々が物書き指導だけを抽出して、ゼミをやってみれば、いいのでは……??

ふとそんな結論に至ってからは、話が早かった。

月1で半年間、私たちが「文章のプロになるまでのカリキュラム」を組んだものです。企画の立て方や文章添削、仕事のコミュニケーションやモチベーションの作り方に至るまでふたりであれこれお話しします。ゲスト編集者の方も豪華です……!


そして事前説明会がてら、谷頭さんと6/16に神保町でトークイベントやります!

文章や発信について語る予定です。

なんと無料なので、文章講座への参加を迷ってる方もぜひ配信でご参加ください!



有料部分は私が大学院で先生に言われたなかでもっとも印象に残った言葉について書きました。

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いつもありがとうございます。たくさん本を読んでたくさんいい文章をお届けできるよう精進します!