つれづれ…なるままに。238。
【学校図書館とデータ活用】
図書館でよく活用される『貸出実績』(何冊貸出があったかという数)はあてになりません。特に学校図書館では。
クラス担任が、冊数やページ数で競わせたりするなど…これをやると、読まない本を借りて返すを繰り返すのです。
そしてウソのデータが出来上ります。
学校の方針や良かれと思って『〇冊借りたら表彰』などをやれば、高学年が絵本ばかり毎日のように貸出・返却を繰り返して…貸出冊数は増えます。
それで、良いのでしょうか?
読書記録も、付け方次第で良くも悪くもなります。
題名・作者を書いて、一行くらい「面白かった」という感想を書かせて満足してませんか?先生方には、読書の成果は見えにくいです。
年齢にあったものを読み、自分なりに咀嚼して、知識や教養や情操的なものに反映するのは、はるか先になる場合が多いわけです。
それが『成長のひとつ』です。
でも、
学校はデータが欲しいのか…好きなのか?
数字に拘るところがあります。
そんなときは『学習でどれだけ資料(本)を利用したか』というデータを出します。
教科書だけですましているか、資料を使い、グループ学習や調べ学習をどのくらいしているか、また全クラスでやっているか?学年が揃って学習が進められているか?などがわかりやすくなります。
『来館して調べ学習をしているか』がわかるようなデータも記録します。
クラスに資料を持ち込むだけだと、百科事典や年鑑などは使っていないわけで…片手落ちにもなりかねません。調べ学習にはなっていないのです。
この辺りを集計・記録しておくと次年度にも役に立ちます。
Win・Winな関係になります。
足りなかったものは購入が必要か?いつ頃に何をやるか?など、先を読んでコチラも対応できます。
先生方も初めて持つ学年だと、迷ったり困ったりしますが、コチラから「こんな本使いましたよ~」とかアピールできます。
データ活用は『どこで何に役立つか』を考えて記録しておくと良いです。
ちなみに、私は最後には年間記録になるようにしています。三学期最後に『図書利用の結果』として出せるようにしています。慣れればちょこちょこ記録するだけで出来上り!です。
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