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未経験からWebと観光に強いライターへ!「好き」を仕事に生かす働き方

「自分にはどんな働き方が合うのだろう?」と考えた経験はありませんか。

近年、副業やフリーランスなど、いろんな働き方が増えてきました。どの働き方も魅力的で、自分の目指すキャリアを明確にするのは難しいですよね。さまざまな仕事のリアルを知ることで、自分の心地良い働き方を選択しやすくなる気がします。

そこで今回は、沖縄を拠点にライター・編集者をされている、みやねえさん( @miya_nee )にインタビューした模様をお届けします。

ライターになるまでの経緯や仕事の魅力、実際に取り組んだ仕事について赤裸々に語っていただきました!ライターの仕事に興味がある方は必見です。

楽しいと思ったら足を踏み出す。みやねえさんの強みを生かす仕事との向き合い方

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ーーまず、これまでのキャリアについて教えてください。

新卒で都銀の窓口を2年。退職後はJTBの添乗員専門小会社で、国内中心に添乗員をしました。沖縄に移住後も添乗員を約2年。Webの勉強がしたくなり、基金訓練のWebクリエイター科に3か月間通ったんです。その後は、沖縄に新支社を立ち上げたWeb制作会社で3年働き、HTMLコーダーとディレクションを担当しました。

2013年6月からWebライターデビューを果たし、その経験を経てWebと観光に強いフォトライターに転身して、現在に至ります。今はライターと編集者を基盤に、Webライター育成講座や沖縄のライター・編集チーム「OKINAWA GRIT(オキグリ)」の代表を務めています。


ーーいろんな仕事の経験が今につながっていますね!ライターに転身しようと思ったきっかけはなんですか?

前職のWeb制作会社を退職してフリーランスになり、最初はWebサイトの制作を手伝ったり、Webの非常勤講師をしたり。その頃にブログを始めて2年経った頃、東日本大震災が起きました。2,3日テレビを見続けていたら気持ち的にキツくなってきて、ならば、いいニュースをブログにまとめようかと閃いて。企業や著名人が義援金を送っただとか、感動的なニュースが舞い込んできて、それらを記事にしたら1日でPV数が3万超え。SNSでシェアしてないのにです。ブログってたくさんの人に届くんだなと実感した初めての経験でした。

その後、東京のWeb制作会社が運営する「LIGブログ」がライター募集をかけた時に一か八かで応募して、ブログのURLを添付したんです。沖縄の情報を書いていたので、沖縄の情報を記事にしませんか?と提案いただいたのが、Webライターを始めるきっかけになりましたね。


ーーこれまでのキャリアの中で共通している軸はありますか?

自分がやりたい仕事を選んできたことですかね。でも、あるタイミングで自分のプロフィールを落とし込んだ時、驚きの事実に気付いたんですよ。添乗員時代に観光系の知識に詳しくなり、日本全国やアジアを周っていたから各地を比較する視野が広がっていていた。Web制作会社では、写真の加工やWebのレイアウト、ちょっとしたバナー制作ができるデザインの基礎が身について、観光とWeb好きな自分の強みが、Webで記事を書くフォトライターにガシッとハマってたんですよね。

ライターは取材先・メディア・読者、自分自身にとってWinWinな仕事

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ーーライターとして働く上でのやりがいって何でしょう?

やりがいは大小ありますよね。小さなやりがいは、グルメ取材に行くと美味しいごはんを食べられるとか、自分が行きたい場所に行ける、自分が話を聞きたい人に会いにいけることでしょうか。それを理由に記事のネタだしを提案する。あまり需要がないと却下されてしまうのでネタだしのポイントは抑えた上です。

話題性や人気のあるWebメディアをRSSに登録して読んでいたんですね。気になる記事のタイトルをクリックして、企画が面白いとか、興味があるメディアの記事を毎日読んでいると、最新情報に詳しくなって記事の流行りの方向性が自然にインプットされていくんですよ。

そういった経験が直感という形で顔を出して、このネタなら面白いとか、これはインパクトが薄いとか、自分の中で判断できるようになった。企画が通るのを前提にネタだしをしていたら、好きな場所に行く、会いたい人に会いにいける確率が上がっていた感じです。


ーー大きなやりがいを教えてください。

大きなやりがいだと、社会貢献でしょうか。地域のホテルやカフェを取材すると、そこで活動している人たちにもフォーカスできます。地域のリソースを紹介するのも、ある種の社会貢献につながると思うんですよ。

取材先の人たちやメディアの編集者に感謝されて、宣伝に貢献できれば、さらに喜んでもらえます。Twitterでエゴサーチしたとき、読者からポジティブな感想をもらえると私も嬉しい。

いい記事が書けて多くの方に読んでもらえると、いろんな人たちから感謝されて、自己肯定感爆上がり方程式が完成するという(笑)。取材先、メディア、読者、ライターの4方向でWin Winが成立します。その循環していく仕組みが好きなんですよね。


ーーその一方で、ライターのお仕事で大変だと感じる部分はありますか?

経験を積んでいくうちに、難しい記事やテーマに挑戦するなど、レベルがどんどん上がっていきます。そうすると、取材先やメディア側から、ここをこう直してほしいと修正依頼が来たりします。メディアだと「構成はこの順番のほうがいいんじゃない?」と提案されたりとか。あまりにもズレた記事を書いてしまった時は、書き直しもあったりしましたね。そういう経験を積むと、取材相手と記事の方向性をしっかり擦り合わせておこうとか、記事のテーマに沿った構成を整える作業とか、準備段階でしっかり考えるようになります。テーマや構成をきちんと練らないと、記事そのものが台無しになることもありますから。


ーー相手のニーズを汲み取り、納得感を得られる記事にするのは少し大変な面もありますね。

今は手軽に在宅でWebライターとして活動できる時代ですから、「文章を書くのは楽しそう」とか、「おこづかいを稼ぎたい」だとか、飛び込む人たちが多いと思うんです。だけど、真剣に仕事としてやりだすと、どこかのタイミングでスランプに陥るんですよ。文章や記事づくりと真剣に向き合うほど、ハードルが高い作業が出てきて、取材する場所も執筆テーマもレベルアップしていきます。

1番苦しいのは、今後もライターとして活動を続けていいのかと悩みながら執筆を続けること。壁にぶつかった時は、新しい技術をひとつ、自分の武器として習得するのがいいと思います。

例えば、文章と写真を組み合わせたフォトライターとか。デザインができるのであれば、写真にデザインを入れて掲載するとか。アイキャッチ画像も作れますよね。とことん文章を磨いて極めたり、新しい技術を覚える面白さを知るとライターとして活動するのが楽しくなると思うんですよ。

逆にあるタイミングで違和感を覚えて「自分はライターには向いてない」と気づくことも大いにアリだなと。自分の方向性が見つかったなら、それでいいと思うんですよね。


ーー「自分の方向性」について詳しく教えてください。


例えば、ライターが編集者に移行していくのもその一環ですよね。記事を書く知識や技術を得たから、今度は文章を整える側、ライターさんを育てる側に立って編集者としてやっていく。視点がガラッと変わります。なおかつ、人の文章を編集していると自分の文章力も上がるんですよ。日々フィードバックしていると、勝手に文章術や構成力がインプットさるんだと思います。だから段階を踏んでトライしていくと、どの仕事でも自分の成長を感じて楽しめるんじゃないでしょうかね。


記事づくりのコツは自分と読者が楽しめるか


ーーライターとして活動を初めて書いた記事は何ですか?

ライターを始めた頃は、自分が楽しみながら取材をして、読者が楽しく読めるような記事を書いていました。Webメディアに記事を掲載したら、SNSでシェアをする。そこそこPVを取りたいから、知名度のある人や企業を取材して、拡散力のある人を巻き込むことは当初からやっていましたね。

最初に書いた記事が「沖縄のコンビニ事情」でした。沖縄ファミリーマートさんとローソン沖縄さん、当時あったココストアさんの広報にいきなり電話で連絡したんです。沖縄限定の人気商品を取材して紹介したいのですがと。今思えば怖いもの知らずですよね(笑)。何も知らないからできたことだと思います。



ーー自分でアクションを起こして経験を積まれてきたのですね。Webメディアや取材先にどんどん働きかけて、継続的な定期案件を獲得していかれたのですか?


最初はWebメディアで沖縄情報を取材して書いていました。納期は決まっていなくて、自発的に週に1本書くと宣言して、それを守っていた感じです。新規に立ち上げるWebメディアから声がかかって、月1本記事を書くとか、それを繰り返していた感覚ですね。だから、継続案件とらなきゃ!という意識が薄くて、いや、なかったかもです。

ただ、3年目ぐらいから、単体の執筆依頼が増えてきて。そうすると、1本しか記事を書かないじゃないですか。観光系のWebメディアだと、記事の本数がある程度貯まってくると、掲載ストップがかかることもあり、継続案件って大事なんだなと、やっと気付くわけなんですよ。笑

ひとつのメディアや企業だけに仕事を集中させるのではなく、分散させることが大切だと思い始めました。でも、やり取りする相手が増えれば、コミュニケーションコストやスケジュール管理の負担が大きくなるため、何社のクライアントさんとお仕事をご一緒するかは、タイミングやバランスにもよりますけど。キャパオーバーにならず、対応可能な範疇で受注することが大事だと思っています。



文章に自分の思いをのせ続けることが、ライターの活動につながる


ーー最後にライターとして活動したい人にアドバイスをお願いします。


ライターには、いろんな肩書きがあり、執筆するジャンルも多岐に渡ります。生き残っていくライターは文章に自分の思いをのせて、文章で表現することを諦めない人だと思っています。

Webライター育成講座でも話しているんですけど、フリーのライターとして活動するには、「思考力・行動力・継続力」の3つが必要だと感じています。さらに思考することでいえば、想像力と発想力(アイデア力)があると、企画やネタだし、インタビュー力にも繋がっていきます。ハードルが低いからWebライターを始めてみようとか、稼ぐことを目的にするよりは、ライターとして仕事をしていく中で楽しさを見出せると強いですよね。

取材に出よう。人に会って話を聞こう。

今は難しいタイミングでもありますが、誰でもいつかはスランプや壁にぶつかります。逆転の発想でポジティブマインドに変換して、自分にとっての面白ポイントをつくってあげるといいのかなと思いますね。あとは、一人で抱え込まずに、先輩や同期に相談できる場を持っておくこと。一緒に伴走してくれる存在がいれば、越えていけるのではないでしょうか。一人で悶々と悩みを抱え込むよりは、相談できる場は確保した方がいいですね。

そして、いいアイディアを最後にひとつ。ライター仲間が欲しい方、OKINAWA GRITが運営する「Webライター育成講座」に参加するといいかもですよ。笑

■現在、WEBライター講座「フォトライター編」の参加者受付中


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ライターを目指すために必要なアクションだけでなく、スランプとの向き合い方まで教えてくださったみやねえさん。その優しさに感無量です。

そんなみやねえさんが講師を務めるWebライター育成講座は、ライティングの知識を習得できるだけでなく実際のお仕事にもチャレンジできます。ライターを志す仲間にも出会えますし、少人数なので悩みや疑問も共有しやすい環境です。気になる方はぜひチェックしてみてください!

■OKINAWA GRIT

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