UXとは言っていても実際何をすれば良いの?〜01.戦略を定める〜
では実際何から始めるべきかをご紹介していきます。
今回はまず第一のステップ、こちらの画像の01.戦略の手段をご紹介します
戦略について
戦略を決めるとは一体どういうことでしょう。これを読み解くと下記が戦略フェーズのゴールになるかと思います。
サイトの目的とユーザーニーズを設計
第2目標項目
では、具体的にサイトの目的とユーザーニーズを設計を決めていきましょう。
サイトの目的とユーザーニーズを設計を3つの目的に分解します。
① ターゲットを定める
② 目的を定める
③ ユーザー行動分析
この3つの目的に対してどのような手段を取れば良いかをそれぞれの目的に合わせ考えていきます。
①目的:ターゲットを定める
・市場調査
・ペルソナ設定
ターゲットを定めるには色々な手法があると思いますが
よく出てくるもので市場調査とペルソナ設定があります
ターゲットを定める〜手段 1 〜: 市場調査
市場調査は第一に必要でしょう
新規事業の場合は
・どういった客層をターゲットにするのか
・そのターゲットはどういった趣味趣向があるのか
・市場の競合はどうなっているか
など
改修案の場合も同様に
・現状ユーザーが求めているもの
・ユーザーの行動履歴
・競合サービスと自社サービスの違い
など
手法
手法は様々あると思うので代表的なものだけ記述します
(もし良いアクセス解析ツールなどご存知の方はコメントください)
・Google Analytics
・App Annie(app)
・ユーザーアンケート
・ヒートマップ調査
ターゲットを定める〜手段 2〜 :ペルソナ設定
次にペルソナ設定です
※画像はこちらの宮田 匠 Takumi Miyataさんから拝借しました。ありがとうございます。
こちらもマーケティングではよくあると思いますが
メインターゲットに当たる2~3名のプロフィールを詳細に作ってみる作業です
この作業をすることで、空想上で話していた内容が
実際の人間が行う行動を現実味を持って考えることができます
②目的を定める
・UX目標シート
・Lean UX canvas
①でターゲットを決め、ターゲットの動きがわかった所で
次はプロジェクトの目標を決めます
その際有効な手段として私が利用したのはこちらです
目的を定める〜手段 1 〜 : UX目標シート
※こちらのシートはBrewus社にて作成したものです
まずは現状の課題とざっくりとした目標を文字に起こします
基本的なことですが、大枠の方向性をチーム全体で認識を合わせるには有効な手段だと思います
大目標を決めて細かい内容を詰めていく、という流れで使われるのがこちらのシートです
目的を定める〜手段 2 〜 : Lean UX canvas
※こちらのシートはBrewus社にて作成したものです
②-1で決めた大きな目標をもっと細分化して課題を書き込んでいくのが
Lean UX canvasです
初期段階で現状の課題などをテキストとして起こす作業は、とても大事なことでこのシートを埋めていくことでぼんやりしていた課題が明確化してきます
Lean UX canvasのテンプレートは色々とあるので用途に合わせて検索、作成してみてください
③ユーザー行動分析
・段階的UXの思考
・Customer Journey
①でターゲットを定め、②で目的を定めました
次に現状のターゲットの動きと目標とするターゲットの動きを比べてみます
ユーザー行動分析〜手段 1 〜 : 段階的UXの思考
UXを考える上で出てくる考え方、段階的UX思考についてです
これはサービスを利用するユーザーが
利用前、利用中、利用後、全てを通じた後に感じる総合評価の感情
がどの様に変化しているか、変化すべきかをシートにまとめる作業です
意外とサービスを作る上で、利用中のことしか考えないことが多いのではないでしょうか?
マーケターの方はいやというほど調査していると思いますが、大事なのはは流入やリピート率、レビューや評価、口コミなど
サービスを利用していない時間に、どうやってこのサービスの付加価値を感じてもらうか
が大事になります
ここの目標値を全て決めるのは難しいかもしれませんが、どういう動きが考えられるかを思考するのはとても大事な作業だと思います
ユーザー行動分析〜手段 2 〜 : Customer Journey
※画像はこちらの宮田 匠 Takumi Miyataさんから拝借しました。ありがとうございます。
先ほどの段階的UXの思考がはまらない場合、Customer Journeyも有効な手段になると思います
私としては、ここにこだわりすぎて、あまりやりすぎると迷走しがちなので、本当に必要あればで良いと思っています
というのもこのシートを埋める際のデータが正確なもの(①で行ったユーザー調査などで正しいデータ)なら問題ないと思いますが、
憶測や想像だけでシートを埋めていくと、全く見当違いのことになる可能性も高いからです
こちらのCustomer Journeyも様々なテンプレートがあるので
現状必要なテーマに合わせた項目でカスタムしたりテンプレートを探してみてください
さて、以上で
UXとは言っていても実際何をすれば良いの?〜01.戦略を定める〜
までご紹介しました
次は02.要件を整理する手法についてご紹介できればと思います
関連記事
UXとは言っていても実際何をすれば良いの?〜01.戦略を定める〜
UXとは言っていても実際何をすれば良いの?〜02.要件定義〜
UXとは言っていても実際何をすれば良いの?〜03.構造設計〜
UXとは言っていても実際何をすれば良いの?〜04.骨格デザイン〜(OOUI)
UXとは言っていても実際何をすれば良いの?〜05.表層デザイン〜
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この記事はBrewus,Inc.で開催した勉強会をベースに作成しています。
Brewusではアプリ開発をはじめ、webやUI,UXについての取り組みも行っています。
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