ニッキキニキ太郎

日記を書きます。

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最近の記事

ああ、クリスティーヌ、正しい人よ

映画もミュージカルも見たことがなかった『オペラ座の怪人』。今映画版が4Kリマスターで再上映されているので、見にいってみた。 どんな話なの?という説明のために、公式サイトのあらすじをそのまま引いてみる。 ※以下、ネタバレを含む感想になりますので、ご注意ください。 途中まで、正直かなりドン引きしながら鑑賞していた。だって驚いたのだ。ファントムってこんなメンヘラキャラなの……!?と。 まず彼の選択肢の貧弱さに驚く。ファントムはああしろこうしろとオペラ座の経営者に命令するのだ

    • もう新しいものが作られる必要なんてないって思う瞬間もあるけれど

      たしか北野武の発言だったと思うのだけれど(間違っていたらすみません)、「映画において傑作はもう出尽くしていて、新しいものは隙間を埋めるように作るしかない」というような趣旨の発言を読んで、深くうなずいたことがある。 映画に限らず、たとえば図書館に行けば、一生かけても読みきれない量の本がすでにあり、面白い本だって山のようにあり、「新作をつくる必要なんてあるのかな?」と思う。レコードショップに行っても(もうほとんど行かなくなっちゃったけれど)、同じようなことを思う。 そんなふう

      • 『ユニコーン・ウォーズ』を見てめちゃくちゃ落ち込んだ

        スペインのアニメ監督アルベルト・バスケス氏による『ユニコーン・ウォーズ』を見た。かわいい見た目のアニメーションでグロテスクな表現をする、オモシロ悪趣味系アニメかと思いきや、ずしーんとくらってしまう映画だった。 テディベアの軍隊が、ユニコーンとの戦争で行方不明になった部隊を探して、美しくもあやしい聖なる森へ踏み込んでいく、という話だ。主人公は同じ隊に所属する双子のテディベア、アスリンとゴルディ。 ※以下、ちょっとネタバレを含むかもですので、お気をつけください。 語るべき要

        • ホスト動画にハマっていたあの頃

          一時期、YouTubeでホストの動画を狂ったように見ていた。YouTubeにはホストのチャンネルが乱立していて、彼らの日常が見やすく編集されている。Abemaの番組にもでている「軍神」などが有名だろうか。 これらの動画は、ホストクラブに通う女の子に向けたものというよりかは、ホストという仕事の裏側を見せてくれるものだ。(それが回り回って女の子向けのアピールにもなっているのかもしれないが) かたすぎないドキュメンタリー的な側面もあるし、ホスト志望者へのリクルート的な意味合いもあ

        ああ、クリスティーヌ、正しい人よ

          アニメーションと重力

          『北極百貨店のコンシェルジュさん』、とっても素晴らしいアニメーションでした。近年のアニメ映画は『ザファーストスラムダンク』や『BLUE GIANT』をはじめとして、映像的にもかなり挑戦した面白い作品がたくさんありますが、映像のルックだけなら、わたしはダントツで北極百貨店が好きです。 何がよいかというと、シンプルなキャラクターデザイン。ルパン三世よろしく、縦に引き伸ばしたような細長く、それでいて、それぞれ固有のフォルムを持った人物が、ぐいぐい抜けがよく動き回る、そういう動きの

          アニメーションと重力