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『』 【詩】

続く、遠いあの煙を
血の選択の時から見ている

様々な体と
様々な脳味噌の
有象無象が
その時々の優先を気にして
儚くも盛大に、一律を成していく

そうしてはみ出たワタクシは
どういたしましょうか

聞こえたはずの海の音を
分かり得たはずの風の質感を
来なかった未来に預けた意識を
あるはずの地球に浮かべて
光の矢に射抜かれることを
心から待っていたのだ

時間のミルフィーユを波のように行き来する
ぼやけた蜃気楼の向こう側で
もう一人のワタクシが待っている

もう一人のワタクシは私をもう一人のワタクシとして認識している
こうしたことが永遠にある
その全てを『私』として愛すべきかわからない
もしかするととうに他人かもしれない

いっそ地球の自転に逆らって
宇宙のあそびに気をつけて
層の曖昧な揺らめきに漂ってみたい
実存を亡くして生きてみたい

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