#21 朝6時のコーヒー

朝6時、勉強机に向かって座りながら、コーヒーを飲んでいる。

すごく久しぶりの光景だ。

小学校高学年から高校生まではこれが毎日の光景だった。朝6時前に起きてコーヒーか麦茶を飲み、一息入れてから勉強することが習慣化されていた。

大学生になってからは、活動する時間が夜にずれ込んでしまいがちになった。そうすると、朝はぎりぎりまで寝ていることが多くなる。(週3くらいは早朝のバイトのために飛び起きているけど、コーヒーを飲むくらいの余裕ははない…)

中高生の時はラジオにハマっていて、日曜日の朝の番組なんかをすごく楽しみにしていたりもしたなぁ。7時ちょい前に生で落語をやってくれるのだけど、話がちょっと長いと終わるのが7時を過ぎちゃって、キッチンから「ご飯だよー?早く降りてきなさい!」なんて言う声が聞こえたりして、でも最後まで聞きたくて「はいはい!すぐ行くから!」なんて言ってたこともあった。学校の友達も、もちろん家族も、誰もこんな時間にこんな楽しいことがあるなんて知らなくて、聞いたりなんかもしてないんだろうな、私だけ知っているのちょっといい気分、とか思っていたっけ。


そして今日、珍しく早起きしている訳はというと、部活の先輩に渡す色紙をもっといい仕上がりにしたいから、というわけ。

今年、幹部学年として頑張ってくれたみんなに、感謝の思いを込めて。

こんな朝は久しぶりだな。