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うたった歌の話を Vol.17

「みんなのうた」が、好きだった。
子どものころにうたっていた歌は、いまでも口ずさめる。
今宵は、大人にもぜひ聴いてもらいたい、「みんなのうた」の話を。


この企画について

2008年から6年ほど、とあるお酒が飲めるお店で、ギター演奏者であるお店のマスターとわたしは、定期的にライブを行っていました。
この企画は、そのライブでわたしがボーカルとしてうたった歌を紹介していくものです。邦楽のポップスのカバーを中心に、ときどき洋楽もあります。土曜日に書いていく予定です。(ときどきサボっていますが)

懐かしい曲に改めて耳を傾けたり。初めての曲を試しに聴いてみたり。
読んでくれた人が、そんなひとときを過ごせますように。


きょうの一曲

誰かがサズを弾いていた / ヤドランカ
(2011年、作詞: 友利歩未、作曲・歌:ヤドランカ)


曲の紹介

わたしがライブをしていた当時、NHKの「みんなのうた」で放送されていたこの歌。民族楽器のエキゾチックな音色、詞と歌声の美しさ、映像の不気味で物悲しい世界に心惹かれ、「これをライブでうたったらどうだろう?」と思い立った。
作曲者であり歌い手のヤドランカは、日本で活動していたサラエヴォ出身のシンガーソングライター。サズとは、トルコ音楽で用いられる撥弦楽器だそう。シルクロードを旅する吟遊詩人が、携えているイメージ。映像のなかでは、ヤドランカさんご本人がサズを演奏する様子も描かれている。

曲中に登場する人形、造形物等は宇野亜喜良が製作、映像は岡野正広が手掛けており、製作テーマとして「いい意味で子供がトラウマになるような作品にする」ということを掲げていた。(ウィキペディアより)

宇野亜喜良さんは、椎名林檎さんのアルバムジャケットも手がけられていることを今回知り、感動。たしかに、あの絵だ。放送を見ていた当時の子どもたちはもれなく、“怖い”という感情を覚えただろう。


うたってみて

子守唄をうたった夜が、やがて明けていく。異国の情緒あふれる、歌詞の世界。ヤドランカさんがそれを日本語で、絶妙に、声を揺らしてうたう。それを自分で表現するのには、骨が折れた。

けれどそれ以上に、自分から歌が生まれ、ギターの演奏と合わさって、生の音として曲が再現されたときの感動は、ひとしおだった。音程もむずかしいので、きちんと表現できていたか定かではないけれど。

今回久しぶりに聴いて、またうたってみたいと感じた。

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お付き合い、ありがとうございました。

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