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伊勢たび|こころ震える新嘗祭。

彼女の旅日記ばっかり更新してたので、
今日はわたしの旅日記。

秋も深まったとある日に
伊勢に行ってきました。

大阪から伊勢って、
じゅうぶん日帰り可能な距離なのですが、
参拝は午前中に済ますという
マイルールがあるのです。

というわけで
一日目は近鉄特急で伊勢市まで行って
そこからローカルバスで天岩戸へ。
天岩戸って、けっこうそこら中にあるけど、
伊勢神宮に近い方が信ぴょう性があるような気がして。

とはいえ、
四つん這いにならないと入れないぐらい
小さい天岩戸。
その入口には竹の筒が2本ぶっささっていて、
手前に湧き水が流れています。

生水だから飲んじゃダメ、
みたいなことが立て看板に書いてあったんだけど、
フツーに柄杓が数本立てかけてあって、
ツンデレか!
と心の中でツッコミつつ、ゴクゴク飲みました。
お腹は壊しませんでした。

これが天岩戸なら、天照大御神はリカちゃん人形ぐらいしかないのかも。

伊勢市に戻って、
外宮前にある五十鈴茶屋で赤福とぜんざいを
食べました。
いつも新大阪で買う赤福とは
お餅の硬さがぜんぜん違う!

赤福とぜんざい。五十鈴茶屋にて。

翌朝。
早朝参拝をしてみたくて、
わたしにしてはかなり早く、5時台に起きました。
やればできる子!
あまりにも珍しいことをしたせいか、雨が降っていました。

外宮。朝6時くらい。

で、参拝し終わったら、
大勢の神職のひとが行列してました。
なんと、新嘗祭に出くわしたのです。
わーいわーい!
と興奮して動画を取ってたので、
写真はありません。

その後、別宮である月夜見宮のお参りをして
朝ごはんを食べに、「あそらの茶屋」に行きました。
ちょうど開店4分前というタイミングの良さ!
今回の旅は、新嘗祭といい
流れというかタイミング良きです。
有名なお店らしくて、
行列ができていましたが、
いちばん客になることができました。

新嘗祭の後に食べるのが
「御饌(みけ)の朝かゆ」なんて
ちょっとデキ過ぎじゃないですか?
おかゆとダシはお代わり自由です。
わたしはもちろんお代わりしました。

御饌(みけ)の朝かゆ

ホテルに戻ったら、
とつぜん睡魔が襲ってきたので、
チェックアウトの時間まで二度寝を決め込みました。

ホテルをチェックアウトしたら、
ローカルバスで内宮へ。
紅葉の美しい五十鈴川。

五十鈴川

参拝が終わったら、
なんとまた新嘗祭に出くわしました。
今回は動画じゃなく写真を撮ってみたんだけど、
傘を持ってたせいか写真がひどい。
これではぜんぜん新嘗祭の荘厳さが
伝わらない。。

神職の方の行列の先頭…かな?

写真を撮るのは早々に諦めて、
あらためて、
雨の中、
真っ白な衣装を着て神饌をお供えするために歩く
神職の人たちの行列を見ていると、

とつぜん胸が震えてきて
涙が出そうになってびっくりしました。

すごい昔から
この儀式が連綿と行われてきたこと。
わたしたちの代わりに
天に感謝を捧げてくれて、
そのおかげで、
わたしたちは豊かな生活を享受できているということが
突如、胸に迫ってきたのです。

誰かがわたしに変わって
農作物を育ててくれて、
誰かがわたしに変わって
それを流通させてくれて、
誰かがわたしに変わって、
わたしの手の届くところに運んでくれて、

どれひとつとっても
わたしにはできないことなのに、
それをこんなわたしにでも
たやすく手に入れられるようにしてくれて

ほんとうに
ほんとうに
ありがとうございます。

言葉にすると、そんな気持ちが
自分の奥底から一気に湧き上がってきたのでした。

***

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