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【5-7】自分なりの”春”の楽しみ方 空を覆う桜並木といにしえの証「阿豆佐味天神社」[瑞穂町]

みなさんこんばんは!バックスリーです。

この週末は昼間の気温も暖かく、厳しい冬が終わりやっと春が近づいてきた感じがしますね!

春は花や緑が色づく一方、別れや出会い、期待と不安など一人ひとりが様々な感情を抱く特別な季節。

今日紹介する瑞穂町の「阿豆佐味天(あずさみてん)神社」は、そんな春にふらっと訪れてほしいスポットになっています。

また今回は、いつもと記事の趣向を変えて「春の楽しみ方」についても少しお話できればなと思います。

ぜひ最後まで読んでください!

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■桜舞う阿豆佐味天の参道で

まずは神社の基本情報から!

阿豆佐味天神社は瑞穂町の東部に位置する古い起源を持つ神社です。

町の観光マップ等にもよく紹介されているので、瑞穂町に来たことがある方は名前を聞いたことがあるかもしれません。

阿豆佐味天神社
住所:東京都西多摩郡瑞穂町殿ヶ谷宮前1008
JR八高線「箱根ヶ崎駅」より立川バス「殿ヶ谷」で下車

神社の詳しい創建等はわかっていないことが多く、印象的な「アズサミ」という名称の由来もはっきりとはわかっていないみたいです。

名称の由来については、樹木の「梓(あずさ)」や神事で使う「梓弓(あずさゆみ)」を起源とする説などがあります。

立川市にも同じ名前の阿豆佐味天神社がありますが、こちらは江戸時代の初期に瑞穂町の阿豆佐味天神社を勧請(かんじょう)したものです。

御祭神としては、少彦名命(すくなひこなのみこと)、素戔鳴命(すさのおのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)を祀っており、厄除けや仕事、学問、病気平癒など様々な御利益があるとされています。

⑭阿豆佐味天神社

(阿豆佐味天神社参道:画像は瑞穂町観光情報サイトから引用)

阿豆佐味天神社の一番の見どころは、春になると参道を包み込む桜のトンネル。

素朴な町と桜と神社のコンビネーションがなんとも美しく、ちょっぴり懐かしい気持ちになったりもします。

桜が舞う時期に、桜並木を思いっきり駆け抜けてみたいですね!

ちなみに瑞穂町内では以前紹介したみずほエコパークの桜もおすすめです!

①みずほエコパーク

(エコパーク:画像は瑞穂町観光情報サイトから引用)

コロナで遠出がしにくい今年の春は、身近な場所でのんびり散歩をしながら静かに桜を楽しみたいものです。

■自分なりの”春の楽しみ方”を見つめなおす

一言で”春”と言っても、人や時期によって春の感じ方は千差万別。
春の楽しみ方も十人十色です。

私自身が春を楽しむためにやっていることを改めて考えてみると、無意識に大きく3つのことをやっているような気がしました。

①春を迎える準備をする
②目標を立てる
③春を感じる

①春を迎える準備って何ぞや?と思う方もいると思いますが、要は”春にちなんだ曲”を聞いて自分自身の心の季節を移行させる儀式的な行為です笑
基本的には季節が変わるたびにやっています。

ちなみに個人的に好きな春や桜の歌
「春の歌」スピッツ
「振り向けば・・・」Janne Da Arc
「3月9日」レミオロメン
「春~spring~」Hysteric Blue
「春を愛する人」GLAY
「SAKURA」いきものがかり
「桜の時」aiko
「桜並木道」Whiteberry
他にもたくさんありますが、春に聴きたくなるのはこの辺り。最近の歌はあんまりわからないです。

②目標を立てる
目標については結構、年始に立てる方が多いと思いますが、私は環境が変わりやすい4月に立てています。
年始の勢いで立てると、寒くてその気にならなかったり笑、年度末の予期せぬ環境の変化で、せっかく立てた目標を忘れてしまうことがしばしばあったからです笑

「既に今年の年始に目標を立てたけど上手く行っていない。」
そんな方は気持ちが一新する春に改めて目標を立てて、再スタートしてみてはいかがでしょうか?
暖かい空気と桜の花にきっといいインスピレーションを得られるはずです!

③春を感じる
要は、桜を見に行ったりフラフラと散歩することです。花を目当てに春ドライブなんかも良いですね。
ナッツで紹介している西多摩地域なんかも春ドライブにおすすめですので、ぜひ参考にしてみてください!
ちょうど昨年は春に日の出町を散策しました!第3歩「日の出町ってどんなところ?」

コロナ禍で春の過ごし方も以前と変わっている方も多いと思います。
みなさんも、自分なりの春の楽しみ方を、今一度改めて考えてみてはいかがでしょうか?

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■町のいにしえの証 阿豆佐味天神社

さて、話を阿豆佐味天神社に戻します!

桜並木が美しい阿豆佐味天神社ですが、実はこの神社は古代の瑞穂町に、人々が生活していたことを証明する役割も果たしています!

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もともと歴史は古い時代に行けば行くほど史料も少なくなるため、古代史(古墳時代〜平安時代くらい)は、学校で習うような部分についても分かっていない部分が多く、謎もたくさんあります。
これは瑞穂町についても同様で、古代の様子はほとんど分かっていません。

そもそも古代において現在の瑞穂町の地域は、武蔵国(むさしのくに)の多摩郡に属していました。
武蔵国は大体現在の東京、埼玉、神奈川の一部をカバーする国で、国の中心的役割を果たした国府(こくふ)は、現在の府中市に置かれていました。

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阿豆佐味天神社は、平安時代中期の公式の法制書『延喜式(えんぎしき)』の神名帳(じんみょうちょう)に、その名が出てきます。

この神名帳に記載された神社は式内社(しきないしゃ)と呼ばれ、国家公認の格式高い神社として人々に厚く信仰されました。
ちなみに当時の多摩郡には式内社は8つあり、これを多摩八座と言います。

結局古代の瑞穂町の地域の様子は詳しくは分かりませんが、延喜式の式内社が存在していたということは、「少なくとも平安時代より前からこの地に集落があり、人々が生活をしていた」という事実はわかります。

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今もなお瑞穂町に在り続ける”阿豆佐味天神社”。
瑞穂町が歩んできた歴史の一つの証明として、これからも大切に守り継がれるべき存在です。

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■さいごに

今回は、春×阿豆佐味天神社をテーマに、スポット紹介をしてみました。

春の訪れが今から待ち遠しいです。

そして次回は、

自転車走行中に偶然出会った”町中華”

を紹介します!どうぞお楽しみに!

参考
『瑞穂町史』(1974・瑞穂町)
瑞穂町図書館/温故知新 ― 瑞穂町を旅する地域資料

文責 バックスリー

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