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ロシアごはん1 #006


―ドゥー ユー ライク スシ?
―イエス アイ ドゥー
―ハウ オッフン ドゥー ユー イート スシ?
―ワンス ア マンス

適正寿司摂取頻度(Appropriate Sushi Sesshu frequency : ASS)はやはり月一であると私は思う。
そのASSを越すとどうなるか?

在外日本人にとって日本食レストランの存在は生死に直結する。
事実、日本食レストランが豊富にあるタイは駐在人気地ナンバーワンである。
タイに旅行に行ったときに一風堂ややよい軒まであったときは感動した。
ではロシアの場合はどうかというと私が住む地域にも日本食屋はある。なんと5軒もある。
では私の日本食ライフは充実しているのか?
―ノー、ロシア語でニエットである。 

なぜか?
この地では日本食として寿司以外の食べ物を断じて許さないという強い気概があるからである。

まず一軒目、ロシアの日本食チェーン店である。
看板をなんと読むか。
ヤキトリヤと読むのである。 
では何が食べられるか。
寿司である。(焼き鳥はまだ無い)

ヤキトリヤですら寿司しか出さないのだから二軒目から五軒目で何が出されるかは察してほしい。
三日に一度寿司を食べ大幅にASSを越し、寿司への強い憎しみが産まれ始めたところでこのままではイカンと思い、とうとう最後の手段に打って出た。

自炊である。

スーパーに売っている日本食食材は以下の通りであった。
醤油、わさび、箸、海苔、寿司酢、寿司用の米、そしてがりだ。

こんなセットまで用意してくれてある。
スパシーバ!

―ワット イズ ユア フェイバリット フード?
―焼き鯖

私は焼き鯖が好きなのである。
寿司はそんなに好きじゃない。

最後にスシローに行っても主にうどんを食べている人でロシアに行くことになった人へ

(酢飯となった)白米はある。おかずを用意するのだ。

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