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精神科医が語る!「人生はカードゲームだ」

「精神科医が語る、人生を楽にする魔法の言葉」とかはかなり、人によって効き目に差があるし、逆に害になる場合もある。
 一般的な感冒症等と違い、精神病は患者それぞれの事情が違う。なので、精神科医は患者の生活習慣や行動指針によってカウンセリングの言葉遣いを変えているとかかなり気を使っているという話を聞いた。
 例えば、僕は度重なる過労の経験と人間不信により、絶対に働きたくないという方針で生きているけど、逆に鬱などの症状を軽くして働けるようにして職場復帰するということが治療目標と言うタイプの患者さんもいる。そういうわけであまり精神科医の言葉を絶対視するというのも良くないのだが。



 僕は過労による自律神経などの不可逆ダメージ、機能不全家族で育ったことによる人格障害、人間に対する恐怖と憎悪、親の自殺によるPTSD、特に理由がわからない全身の不快感、傷もないのに体の各部に突然、刺されたような激痛が出る、左半身の感覚が突然なくなって転ぶ、などいろんな症状が出ている。
 主治医からは「病因も症状も多すぎるから、君の病名は特定できない。社会福祉の書類としては、症状の一部のうつ病だけを取り出しても十分、障害者手帳の申請は通る」と、言われている。
 余りにも酷すぎるので病状のごく一部の鬱病だけでも精神障害者二級に国が認定するレベル。本当は他にも症状があって跳ね役満になるのでは?流石に一級ほど動作が制限されてはいないのだが。

 それはそうと、僕はダメな人間なのでなかなか作業がはかどらない。と、言うことを医者に訴えたところ、

「鬱病だけど、君は精神エネルギーがないわけではない。ただ、燃費が悪い」と言われた。
 ”燃費”?バイクか?

 そもそも精神エネルギーってジョジョの奇妙な冒険みたいな萬画の中の話なのかと思っていたので、
「マジで精神エネルギーってのは存在するんですか?脂肪やグリコーゲンが貯蔵されるのは知っているけど、精神エネルギーってなんか、ゼットンの点火液ぶくろみたいな怪獣が持ってるような何とか袋みたいな臓器に物理的に保存されてるですか?」と、訊いてみた。

 医者、答えて曰く
「精神エネルギーは、物理的には観測されない。しかし、われわれ精神科医は経験から精神エネルギーとしか言いようのないものが精神疾患の状態を左右しているということを知っている…」
とのこと。

 物理的には存在しない自己肯定感タンクに精神的に穴が開いているので、承認欲求が常に欠乏していて、自己肯定感をくれるものに依存しても、入れた先から穴から漏れて行って自己肯定感が常に欠乏して、苦しんでいるという話を知っている人も多いでしょう。

 精神エネルギーは物理的には存在しない、しかし、精神病に大きな影響を与える要素として存在はしている。って、医者が言うんだからそうなんだろ。

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