御堂筋まぬる

平成生まれさそり座。趣味は筋トレとお酒。チャームポイントは唇とおしり。 キャバクラで5…

御堂筋まぬる

平成生まれさそり座。趣味は筋トレとお酒。チャームポイントは唇とおしり。 キャバクラで5年間働き、水揚げされアパレルOLになりだいぶ経ちました。 感じたことを記録してます。いつかしっぽり乾杯しましょう。

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  • まぬるのメモ

    ただそのときに思ったことをオチも脈絡もなく、きみが聞いてくれていると思いながら話してみるよ

  • あっちとこっちの間

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    思ったことをちょっと真面目にちゃんと書いてます

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    男女のどこにでもある話。主にやらしいことをしています。 フィクションです。

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センチメンタルコスモ 1

まとめて読むにはここからどうぞ 宇宙人であるわたしはその日、本当のコスモを感じた。 だれがなんと言おうと、そう感じたのだから、そうなのだ。 ++++ 2020年 地球にある小さな島でなにやら祭りが開催されるらしいとのことで、パパが地球へ行く家族旅行を企画した。わたしはなんでこのタイミングで地球旅行にいくのか、今の時期だったら月にでも行ってイケメンうさぎたちと朝まで踊ったりしたいのにと思ったが、若いころ地球に住んでいたパパがここ300年くらい見てないような笑顔でるるぽ

    • 「普通」に生きるということ

      けしごむを食べているような気分だ。 毎日、つまらない会社に行き、東京在住なのに、手取りは20万に届かない。 わたしが仕事を頑張っても、上司が部長に却下されたらそこですべてはリセット。 そんな日々。 心の支えは、きちんと作っておいた。筋トレと、習い事。 つまらない仕事も、くだらない先輩の戯言も、週末のわたしには関係ない。 でも、ほんとうにそうなのだろうか。 牙を取られた気分だ、なにも味がしないから。 つまらない世界で、ちいさな面白さを探していくことになんの意味があるんだろうな

      • ファミレスのビールは酸っぱいから瓶ビールを頼みなさい

        「回避性パーソナリティ障害って言うんだって」 冷房の効きすぎた中華屋で瓶ビールをがぶがぶ飲んでいるわたしにツナキがそう言う。 またそうやって、わたしをなにかにカテゴライズしたがる。そうしたら自分が安心できるからだろうとおもった。 いちいち指摘されてたら、ロボットの猫ですら働いているのに働きたくないわたしは生きている価値ないのだろうか。なんて考えてしまう。 「ふぅん、それで?」 餃子を頼もうか迷いながら、問いかけてみた。 「やっぱり、ゆうはもともと自傷癖も摂食障害も

        • サロンモデル

          「サロンモデルになったんだよね。美容師なりたてのころにさ、カットモデル探すの大変だった経験あったから、後輩に頼まれて断れなくてさ」 ホテルの一室で美容師のだいちゃんが、つるつるになった陰部を見せてきたのだった。 彼が実験台になったのは美容室じゃなくてメンズ脱毛サロンだった。 「そうなんだ、なんか・・・気分じゃなくなったから帰るね」 わたしはそれを目の当たりにして、もうなにもする気が起きずに、脱ぎかけたシャツを着直し荷物を持ってホテルの出口に向かった。 知らない女にペニ

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        センチメンタルコスモ 1

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          Hospital 

          「彼はね、すっごく雑なんですよ、アシスタントを何だと思っているんでしょう。人間じゃなくて、アシスタントって生き物と思ってるんですかね、すっごくすっごく失礼ですよね。」 脳みそに感情と文字があふれ出て、とまらないため、わたしが数か月前から通い始めたクリニックの先生はカニだった。 彼女はその綺麗な脚とハサミでカルテを眺めながらわたしの話を聞いてくれる。 「そうよねえ、そんなの腹が立つわよねえ」なんてあいづちを打ちながら。 「先生はそうやっていつものんびり聞いてくれてますけ

          Numbers

          「ハロー。きみに嫌がらせしていたあいつが、いまジムに来てるよ」 ひさしぶりに晴れた土曜日に、そんな連絡が来たのだった。 連絡してきたのは、ジムで知り合った男1。 こっちはただの近所の知人くらいの気持ちで関わっているつもりだけれど、彼にとっては違うのかもしれない。 確認のしようがない。彼は日本語が使えない。 最近、英会話教室に通い始めたわたしだけれど、まだそんな不快な気持ちを伝える力はない。 伝えられるようになったら、何が嫌だったのかをめいっぱい伝えてやりたいという気持ち。わ

          今日のできごと

          おはようございます、今日も良い1日を。 そうやって、送り出される。 白い扉を開けて外に出ると、そこは想像していたよりも、ごちゃごちゃとしていて、灰色だった。 この時期特有の湿気と気だるい気温で、自律神経がおかしくなる。 満員電車に乗ると、とがったヒールパンプスの踵で指先を踏んづけられた。 痛みで思わず声が漏れる。 結局、電車を降りるまで、踏みつけられた指先は痛いままだった。 電車を降りて歩いていくと、おばチャンがすごい勢いよくこちらに向かってきた。 ドスン!とぼくに

          今日のできごと

          おじさんとルッキズム

          ひとりで近所の立ち飲みに行くと、めちゃくちゃ天然美人が先にいた。 「今日は、美女デーだ!」 とマスターは言う。 わたしは、美女というカテゴライズの中に入れてもらえているらしい。 隣にいた彼女は、ほんとうに着飾っていない性格も良い天然の美女だった。 わたしはけばい元キャバ嬢の金をかけた女だという自覚がある。 ここまではまあ、よくあるのだけれど、その天然美女がわたしを美女ともてはやす、あれをどうしたらいいのかがわからない。 多分、彼女のが年下だから、彼女なりの処世術なんだ

          おじさんとルッキズム

          衝動的に死んでしまうのではないかという不安

          「生命保険 自殺の場合」と検索したら、ホットラインみたいなページがずらっと出てきて、ちょっと笑った。 もしかして、衝動的に死にたいと思う人を笑わせようとしている? いや、笑わせるまでいかずとも、そうなんだよね。 なんでそれを検索したかって、ちょっと生きることが退屈で死にたくなったからだった。 でも、それはわたしが積み重ねた33年のなかでは、わりと頻発する事案だったからそこまで重い話ではない。 だけど、いまのわたしは結婚していて、わたしのことを大事にしてくれる旦那がいるので、

          衝動的に死んでしまうのではないかという不安

          センチメンタルコスモ7

          センチメンタルコスモ6はこちら 「クリトリスがみつからない・・・・」 あとむが悲しい声でそういうのでつぶっていた目を開けてわたしの股下に居た彼を見る。 「あとむ、宇宙人はね、クリトリスがないんだ」 そう伝えると彼の切れ長な目が開いてこっちを見つめ、数秒後すぐに安堵の表情に変わった。 「そうだったんだ、なるほど・・・」 そう言うと、わたしの割れ目にぬるっと舌を這わせる。暖かい息がかかって、なんだかほっとする。 何かがわたしの膣内に入ってくる。 「えっ、なにそれっ

          センチメンタルコスモ7

          選ぶことのできる女

          人と人が、同じ空間で同じ時間や話題を共有することになんて、たいした意味はないのかもしれない。 わたしにとってそれは卑屈な意味ではなく、肩の力を抜いて、ふわっと居られるそんな場所を求めていて、今までしてきたようにそこで何かを成し遂げたり、なにか強い感情が生まれたりしなくても「ただ居るだけでなにか暖かい気持ちになれる」ということを大事にしたくなってきたんだろうと思う。 それはわたしが人間的として生きてきてやっと余裕ができてきたってことのような気がする。 20代のわたしは「予

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          50歳になったら 2

          夕方にあいつと新宿の駅前で待ち合わせした。わたしはわざと、すこし遅めに家を出て、すこしだけ、遅れていった。それは昔から、彼にだけそうしていたことだった。とくに理由はなかった。 待ち合わせ場所にいたあいつのことは、すぐにわかった。 会わなくなって20年経っていたけど、なんとなくわかるものだ。 近くにおそるおそる近寄って声をかける。 「だいちゃん・・?ひさしぶり。」 なにも言葉を交わさずに歩き出すところも変わってない。歩きながら、行先をきめる。 「飲むー?」 「うん、い

          50歳になったら 2

          ロシアン帽の男

          「なんかパジャマとかない?」 彼は私が高校生のときにバイトしていたファミレスに、あとから入ってきた年上の小さな男だった。 スノーボーダーで、冬はスノボをするのだけど夏はバイトをするといっていた。(スポンサーがどうのと言っていたからセミプロみたいな感じかな?)小さくて可愛くて明るかった彼は、冬にはロシアン帽を被って出勤してきた。小さくて、くりくりした目にロシアン帽は、年上の男性なのに、なんだか可愛かった。 高校を卒業したわたしは同じ県内のちょっと栄えた都市で暮らしていた。当

          ロシアン帽の男

          50歳になったら

          「50歳までに結婚してなかったら一緒になろ」 酔った31歳のわたしは、彼のモノを咥えながらそんなことを口走ったのだった。酔った時の「好き」なんて信用できない、なんてセオリーを真に受けて、答え合わせは19年後にすることにした。 あんたはそのとき「いいよ」って笑ってペニスを私の膣内に埋めたけど、わたしとあんたは8歳くらいの年の差があった。それに気づいたわたしは、どっちが50になったら?って聞いてこないあんたに「意味わかってんの、わかってないよ」って思ったけど、そんなことよりも

          50歳になったら

          もも

          「もうやめちゃいなよ、そんな人生」 頭痛と喉の渇きで目が覚めた。また昨日の記憶をどこかに落としてきたみたいだった。覚えていたのは昨日最後に接客したよく知らないおっさんのその言葉だった。あんたにわたしのなにがわかるんだ、ハゲちらかしちまいな。なんてさすがに言いすぎだと思ったから優しいあたしはそんなこと言わなかった。たぶん。 この間、うっかり抱いた彼は元気かしらなんて考えながら、冷蔵庫を開けて炭酸水で水分補給した。 今日は働いているバーの店休日だった。だからきのうあんなに飲

          穴の魅力について

          「ねえ、いつだったら空いてるの?お尻、いじめてよ」 いま流行りの若手俳優に似た自由業の彼が、俺の尻を責めろと連絡してくる。 わたしはそんな生活に若干嫌気がさしてきていた。自分の尻の穴くらい、自分で管理してほしい。 でも元はと言えば、わたしが酔っぱらって彼の尻穴に指をつっこんではしゃいでしまったからそうなったんだろうと思う。いつもそうだ、わたしは人と酒を飲めば楽しくてはしゃぎすぎるし、それをその相手が喜んで受け入れることもわかってやってしまっている。 相手が求めるものを

          穴の魅力について