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「大丈夫?」への答え方。

オーストラリアで就職して間もない頃、
    『え?!😳
と耳を疑う事が起こりました。

同僚が足を壁にぶつけた時、めちゃくちゃ痛そうで
Are you okay?
ってそばにいた他の人が声をかけたら・・・

No---!

え?!😳
No!って言ったよ。
あの人、No!って言った!!
大丈夫って言わなかった!!

アタシの心の声。

私この瞬間に「大丈夫?」に「うん、大丈夫」「はい、大丈夫です」「大丈夫じゃないけど大丈夫」以外の答えがあるって始めて知りました。笑!
30代半ばにして始めて。。。💦

同時に、
 相手がNOと言ったら、どうしたらいいんだろう?!?!
 どうするべき?!
とすごく考えるきっかけになりました。

そしてハッと気づいたのです。
私は偽善者だったと。。。

それまで私はただ「大丈夫?」と声掛けをしていただけだったようです。聞く時は心配しているような気がしていたのですが、実際心配していたのかも知れませんが、相手の答えに「No」は期待していなかったので、偽善的であったと認めざるを得ませんでした。

アタシの大きな気付き。

その後ことあるごとに色々な人に聞いてみたら、
「私は『大丈夫?』に対しては『大丈夫』としか答えない。特に親しくない人には。友達なら本当に酷く辛い状態の時に『大丈夫?』とは聞かないと思うから。もっと違う言い方をするはず。」などと答える人も少数いましたが、多くの人は「もちろんNoと言ってもいいよ。」「Noの時はNoっていう。」との回答。でも日本人は「大丈夫」って答えるという人がほとんどでした。

これ、調査の規模は小さいですが
すごく興味深い結果だと思いませんか?

私もそうでしたが、日本人は「大丈夫」って答えがち。
「大丈夫じゃない」って答えてもいいって知ってましたか?
「大丈夫じゃない」って言えますか?

なんで「大丈夫」って答えないといけないって思っていたんだろう?!

ウチとソトの文化の延長で「大丈夫じゃない」と言えないのかな?
そんなこともあるのかも知れません。

日本に長く住んでいる、普段日本語で生活している外国育ちの方々にも「大丈夫?」になんて答えるか聞いてみたいところです。
・自国にいた時も同じ回答だった?
・日本の文化の中で過ごすうちに答えは変わったか?
                       などなど聞いてみたい!
どんな答えになるでしょうか??


私にとってセンセーショナルだった冒頭の出来事から13年。
多民族国家のこの国に住んで17年。
「Are you okay?」に対して「No」と言えるようになりました。
「No!」という選択肢ができて心が楽になれた気がします。

これからは問いかけに
「大丈夫です」と言い聞かせながら答える必要はありません。

   大切なのは  ”ひじだは(肘打破)” です!
          え?!😳💦

   ひ:必要な時にSOSが出せること。
 じ:自分の感情を素直に受けとめること。
 だ:「大丈夫じゃない」と言えること。
 は:吐き出せること。

忍耐力が絶賛される日本人が持つ気質は素晴らしいと思います。
でも、自分がどんな感情を抱いているか、何を思っているか、何を必要としているのかを理解することも忘れないでください。

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オーストラリアには毎年9月の第2木曜に R U OK? Day(Are You OK? Day)があります。

R U OK?は、すべての人が周囲の人々と有意義につながり、OKな状態でない人たちに会話を通じて鼓舞して力を与えるための日。手を差し伸べるのに専門家である必要はなく、よき友人であり、よき聞き手であればいいと伝えています。

そして「R U OK?」にOK!以外の返事が返ってきた時は、以下の4つのステップを使って人生を変えるような会話をするように促しています。

  1. 尋ねる:"調子はどう?"とか "何かあったの?"といった質問

  2. 傾聴する:急がせたり質問して遮ることなく話しを聞く

  3. 行動を促す: 相手の幸福を改善するための行動を促す。専門家に相談するよう勧めたり、情報源を見つける手助けをしたり、単にそばにいてサポートしたりする。

  4. 連絡を取る: 後日必ずその人のフォローアップをする。そばにいること、その人の幸福を心から心配していることを伝える。

    もし「大丈夫?」と声掛けした時に「大丈夫じゃない!」と返ってきたら、ぜひこの4つのステップも使ってみてください。

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