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看護師が書く 日本の医療危機 ③病院・訪看ステーション・介護施設の 消費税リスク

前回まで
消費税が増税される可能性が高いこと
消費税は医療機関にとってはダメージだということ
を話してきました。

ここで言いたかったのは、
消費税は医療に害なので、皆さんが一致団結して
「消費税増税反対!」とか
「もっと診療報酬や介護報酬をあげよう!」とか
「もっと国に働きかけよう!」とか
そういうことじゃないんです。

皆さんに言いたいのは
①税方式の日本の医療
②深刻な「超」少子高齢化
③そして新型コロナウイルス対策でのお金の使い方
この状況で消費税の増税は避けられない、
だから医療・福祉機関の経営リスクは高くなるだろう
ということです。

医療・福祉機関の経営は、
オムツなど材料の仕入額が増え、
負担が重くなると、年々上がる人件費(=固定費)
=皆さんの給料は、簡単には上げられなくなります。
日本の人口が減って人手が少ないからと言っても、
資格を持つ人の存在が貴重になって、人材紹介会社の手数料も高く
人材採用も簡単にはできなくなります。

つまり、看護師など医療・福祉機関で働くということは
給料は変わらないのに、人手は少なくなり、業務が大変になる予想がたちます。

あるいは、
長い間、一生懸命働いた病院なのに、
皆さんが50歳頃に、その病院が倒産。
再就職先に困るなんてこともあるかもしれません。

看護師など資格等をお持ちの皆様、
資格を持っているから無敵
=「看護師だから食いっパグれない」
=「介護職はなくならない」など

医療職や介護職が「安定した職業」ということは
言えない時代に入った
と私は思っています。

医療・福祉機関の経営者の皆様、
待っていても患者・利用者様は来ますが、
それだけでは経営できない時代に入った
と私は思っています。

「超」少子高齢化からの
消費税による医療・福祉業界のリスク、
そして不確実な未来のシリーズ。

これは一旦ここまでとして、
次回以降は、じゃあこんな不確実な時代、
どう生きていったらいいの?
どう経営していったらいいの?

また別シリーズを組んで
これからを生き抜く知恵をお伝えしていきたいと思います。

キーワードは
「横展開」

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