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ヌリタシの実験その1 〜勝手にカフカ展〜

こんにちは!ヌリ美です。
最近noteの更新をし出してから、じわじわと反応をいただいておりヌリ平と一緒にニンマリしております。とりとめのない文章を読んでくださり、とっても嬉しいです。ありがとうございます!

今回は、「実験的本屋」と名乗っている我々が本当に実験しているのか、今まで何をしてきたのかをちょこちょこっとご紹介したいなと思っています。

「素人」だからこその視点

私たち夫婦はもともと印刷会社出身なのですが、その会社でデザイン・印刷していたものは会社・学校案内やイベントなどの広報物が多く、書店で並んでいるような本のお仕事とはあまり縁がありませんでした。ヌリタシの名前だけがまず決まった時、どうしたら自分たちで本屋ができるのか悶々とした時期を過ごしていました。いろんなところに行脚しては「本屋をやりたいんです」と奈良市内の個人店に行きまくっていました。(今思い返すと、なかなかの度胸…)そんな中、奇跡的に手を差し伸べてくださる神様のような方たちが次々と現れ、出店の機会をいただくことができたのがヌリタシのスタートでした。

出店が決まったことに大興奮のヌリタシは、どんな方向性でやっていくか何回も会議しました。お互いのやってみたいことを出し合った結果、

  • 出版、書店業界の経験のないド素人の我々が、プロの方と同じ土俵に上がろうとしても面白くない

  • 自分たちが今まで携わってきたこと(デザイン)を生かしたい

  • 普段本を読まない人でも、興味のもてるような見せ方をデザインしてみたい

  • 本を敷居の高いものにせず、易しさ・楽しさを重視した出店にしたい

以上のことが共通の思いとして既にあったので、自分たちが楽しみながら実験的に取り組めることをやってみよう!という方向性になりました。


ゲストハウスでの出店

活動を始めて2年経った今から振り返っても、やっぱり自分たちの原点だな、と思える実験が「勝手にカフカ展」でした。
2020年の末、コロナの猛威は止まず観光客が激減した奈良のお店・宿泊施設はなかなか厳しい状況になっていたように記憶しています。
ですが、そんな状況だからこそ奇跡のような出会いがありました。コロナ禍でなかなか予約が入らない部屋を使ってイベントをしていいよ!とSLOW HOUSE NARA (ゲストハウス)のわかさんがお誘いしてくれて、出会ったその日に出店が決まりました(!?)
通常であれば、奈良に住んでいる我々はお客さんにもならないので、普段忙しいゲストハウスの方とは接点が生まれることはなかったかと思うのですが、まさかのタイミングでした。


勝手にカフカ展

ヌリ平は、人当たりがよく基本的に笑顔な人物なのですが、実はシニカルな部分ももち合わせていまして、フランツ・カフカが大好きなんです。代表作である「変身」は名前だけなら聞いたことあるけど読んだことはない、ちょっと読んだけどよくわからかった、など古典文学ゆえに少し手にとりづらさがあるかもね、という話になりました。
であれば、デザインの工夫でカフカを読んだことのない人でもハードルが低く感じられるような展示&販売をしてみよう!ということになりました。

漠然と古典文学に対して苦手意識を持っている人も、その作家の人となりが少しでも分かれば本への興味を持ってもらえるのでは、ということで、カフカの特徴を勝手に紹介する展示をすることに決まりました。

勝手にカフカ展


カフカの特徴的な部分が引き立つよう、キャッチフレーズとイラストアイコンを作り、紹介してみました。確か、この日来てくださったお客さんはほとんどカフカのことを知らない方が多かったのですが、皆さんじっくりと紹介文を読んでくださる&これをきっかけにお話しできることが嬉しすぎて、やってよかったー!と大興奮したことを覚えています。

内容が少し見えにくいと思うので、元のデータも少し紹介↓

活動を続けていく中で、自分たちのやりたいことが明確になってきたり、やっぱりわからなくなったりするのですが、このカフカ展はおそらくヌリタシがどういうことをやりたいか、の軸になっている気がしています。

ついつい忘れがちになってしまうのですが、やっぱり初心をわすれずに、今年もどんどこ実験をしていきたいと思います!


直近では、
3/19(日)にピークスベニエさんへハケン(本屋出店とワークショップ)
4/1、2(土・日)に奈良県立図書情報館にて開催されるさくらマルシェへの出店がございます!絶賛、準備中です〜もしご都合良い方はお越しくださると嬉しいです!

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