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『あられもない祈り』島本理生

✨あらすじ✨
幼い頃からずっと自分を大事にできなかった“私”。理不尽な義父と気まぐれな母、愛情と暴力が紙一重の恋人に、いつしか私は、追いつめられていく。そんな日々のなか、私は、二十も年上の“あなた”と久々に再会する。そして婚約者がいるはずの“あなた”に、再び愛を告げられて―“あなた”と“私”…名前する必要としない二人の、密室のような恋。至上の恋愛小説。─本書あらすじより。



✨感想✨
はっきり言って、よく分からなかった。輪郭を捉えるには曖昧で、理解を諦めようとするとそっと手を差し出して、見えない暗闇に惹き込まれてしまうような作品。
島本理生の繊細な世界観、言葉の数々。
触れてしまえば壊れるほどに、脆いふたりには、ときに苛立ちさえ感じる。
だけど、近づいてしまう。何度も拒絶しては、次の瞬間には近づいてしまう。
その衝動は、きっと私だけのものではない。

『あられもない祈り』島本理生


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