私が着付師になるまで①
はじめまして、りんと申します。
私は2020年4月から着付師をしています。
でもそんなにバリバリ仕事しているわけではありません…いえ、始めた当初はバリバリやるつもりでした。
この年は、新型コロナウイルスの流行が始まったことにより、人と接する仕事が激減し、仕事の面接を何社受けても不採用という憂き目に遭ったのです。
当時のことは旧Twitter(現X)にスレッドが残っていますので、ご興味ありましたらご一読ください。
前職は…?
プロフィールにも書いてありますが、事務職を27年勤めました。もっと詳しくいえば地方公務員でした。
27年も在職すれば、まあまあな肩書は付きます。
お給料だって、生活に困らない位いただけました(残業代は100%支給されませんでしたが、それはまた別の話ということで)。
私はこの肩書と収入で充分と思っていましたが、周囲からは”昇任しろ”というプレッシャーが、有言であれ無言であれ、かけられてきます。
でも私は公務員を辞める何年も前から、”いつか別の仕事をしよう”と考えていたので、昇任試験は辞退していました。
この「別の仕事」が着付師に定まったのは、確か2017年頃だったでしょうか…?
着物が着たい日
人生には誰にでも冠婚葬祭がありますよね。
日本人なら、着物はまず七五三で着ることが多いかと思います(お宮参りの掛け着は物心つく前なので、ここでは抜きにしますね)。この頃はまだ、自分の意思で着ていることは少ないでしょう。
子供時代には成長につれ夏祭や発表会などの場で、集団の衣装として浴衣や法被を着る日もあるでしょう。また地方によっては十三参り、そして最近では十歳でハーフ成人式(またの名を1/2成人式)なんていうのもあるようです。
その後は成人式、卒業式、結婚式、さらにお葬式と、着物を着る日は幾度となくやってきます。
私の場合、自ら着物が着たいと思ったのは我が子の七五三の時でした。
この頃の私は着付などできないに等しく、写真スタジオの美容師さんにお任せでしたし、そういうものだと考えていました。
次に着物が着たいと思ったのは、七五三から5年後、娘の小学校の卒業式でした。
「着物って、案外着る機会があるんだなー。それならいっそ、自分で着られるようになったら美容室代かからないし面倒ないかも」
そんな気持で2016年、最初の着付教室の門を叩いたのです。
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