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私が着付師になるまで②

まずは自装(自分で着る)から

 いざ、着付を習おうと決心すると、着付教室には様々なタイプがあり、どこにしたらいいんだろうと悩むことが多いのではないでしょうか?
 大きく分けると、着付教室は以下の3タイプになると思います。

カルチャースクール
「〇〇きもの学院」的な名称が多い。受講料は呉服販売等の営利を目的としているか否かで大きな幅がある

呉服店の一角で開く講座
「ワンコイン着付教室」(1回500円程度)などの名称で開かれる。カリキュラムの随所に、その店の販売に繋げる仕掛けを組んでいるのが特徴である

プライベートレッスン
 講師の自宅または貸スペースで開かれ、営利目的でないことが多い。「〇〇きもの学院認定講師」と大手の看板を掲げた、いわば暖簾分けの教室もある

 無知な私はさんざん調べました。調べた挙げ句、当時の私が選んだのは「ワンコイン着付教室」でした。さらにその中から、「体験」とか「お試し」なんて名称で、1回だけ無料で入れる教室を数か所探し、足を運びました。
 1か所目は、体験終了後、その場で入る入らないを決めなさいということでしたので止めました。判断を急かすようなところは、第一印象は良くても避けた方が無難ですね。
 2か所目は、自分の中に比較対象があることから決めやすかったです。ロケーションも良かったことから、ここに決めました。

楽しかった、けど…

 2016年当時、この教室の初級コースは全10回、期間は3か月でした。
 着付に必要な小物を揃え、名称・用語を覚え、肌着→補正→長襦袢→小紋→訪問着の着方を習います。併せて着物の素材や染め・織りについて、格やTPO、立ち居振舞なども学びます。
 初級コース修了後は、希望すれば中級コース(全8回・3か月)、上級コース(全8回・3か月)と進んでいきます。
 進級すれば、当然ですが受講料もワンコインというわけにはいきません。それでも私は受講料に見合う価値があると思い、続けました。
 どのタイプの教室でも、たいていはこれと似たようなカリキュラムが組まれていると思います。
 カリキュラムの詳細や長所短所、個人の感想などは別の記事にしました。よろしければこちらもぜひご一読ください。(2024年4月11日更新)

 能動的に学ぶことは本当に楽しく、上級コースまで進むと、すっかり自分で着る自信は付き、娘の卒業式に着物で参列するという夢はついに叶いました。

欲が出る私

 ひとつ夢が叶うと、私はさらに欲が出てきました。
 次は、「娘の成人式で振袖を着付けたい!」と思うようになったのです。
 ところが、この教室は自装までで終わり。
 まあ、呉服店が開く教室の目的から考えれば、そういうものでしょうね。今だからわかるのですが…
 かくして私は、1年経たぬうちに他装(人に着せる)を学べる着付教室を探すことになったのです。

2017年春。この訪問着を娘の卒業式と親族の結婚披露宴で着た。
物にはお金をかけたくなかったのでやっぱりレンタルw

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