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天使の何だったっけ

食材をフライパンにぶち込んで蓋をしてほったらかし、の料理。野菜と肉に火が通って汁が出てきたところで、ビーフンを入れて、また蓋をしてほったらかし。フライパンで、ほったらかし料理。今日の品は、ビーフン。野菜を一種類か二種類を切ることができるくらいの体力が、今夕はあったのだった。
ビーフンを手でばきばきりと折りながら、思った。あれっ、ビーフンって、フランス語で何ていうんだったっけ...。あの、天使、天使の、天使のあれ、天使の何か...。
私「このお米のめっちゃ細い麺、フランス語で何ていうんだっけ?天使の何とかで、何だっけ?」
パートナー「cheveu d’ange / シュヴドンジュ(天使の髪)」
私「ああ、そうだ、天使の髪ー!」
そう、天使の髪でした。

天使の髪だとわかったその後、どうも腑に落ちない。ビーフンがフライパンの底にくっつくみたいに、心の中がもそもそとすっきりしない。ビーフンを食べた後、ビーフンについて調べた。まずは手持ちの辞書の、プチロイヤルでビーフンを調べる。ビーフンは、nouilles de riz / ヌイユドリ。米麺。食材そのままの意味である。違う。次は、インターネットでビーフンを探す。その前に、天使の髪、cheveu d’angeをみてみる。出てきた。それはビーフンではなくて、極細麺のパスタだった。ふさふさした植物の写真も出てくる。スープの中に入れられた天使の髪の写真も、たくさん出てくる。これが天使の髪だったのか〜と納得した。
そして、ビーフン。ウィキペディアでビーフンと打ってフランス語に変化すると、出た。ビーフンは、Vermicelle de riz / ヴァーミセルドリ。そうだ、そうだった。ヴァーミセルドリ。同時に、思い出した。この天使の髪からヴァーミセルドリへの一連の流れ、私たちは、以前に同じようにしていたことを。このことをパートナーにいうと、まあそうだったような気もするよという。お、おお〜い。ビーフンはヴァーミセルドリ、天使の髪ではありませんよ〜と念を押しておく。天使の髪、パスタは黄色いから確かに天使の髪みたいかな?と思うけれども、どうかしら。それにしても、具材から出た汁と油を吸ったビーフンは、おいしいものだ。

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