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Gosedjurens dag、子犬日記

上の子どもの学校のクラスで、明日はGosedjurens dagを行いますという学校便りのメールを受け取った。日本語に訳せば、ぬいぐるみの日でいいだろう。このぬいぐるみの日にクラスで何をするのかというと、自分の好きなぬいぐるみを通学のかばんに入れて学校に持って行き、それをみんなに紹介したり一緒に遊んだりするというものだ。年に1〜2回開催されるようで、殆どの学校や保育園がテディベアの日の周辺にこの日を設けている。他の子がどんなぬいぐるみを持って来てどんな名前をつけているのか、そしてたくさんのぬいぐるみが学校に集まっている様子だとかを楽しむ。子どもにしてみれば、楽しい一日になるであろうことは間違いない。私の幼稚園や小学校時代にもそんな日があったらよかったのになと思うけど、日本でそのような日を設けることはかなり難しいだろうとは思う。もしそんな日を学校でしようものなら、どこかの親はぬいぐるみを持っていない子はどうするんだとか言い、学校に何かしらのクレームが入るだろうし、それが原因でいじめが起きたらどうするんだとか言い出す教育委員会の人とかがいて、かなり無理そうだ。しかし現在の学校は昔よりはいろいろと自由になっているだろし、どこかでそんな遊びの日を設けている学校もあるのかもしれないが。
このぬいぐるみの日に、子どもはカンガルーのぽるちゃんを学校に連れて行った。コペンハーゲン動物園の土産店からやって来たぽるちゃんだ。最近はこのぽるちゃんが子どものお気に入りの首位にいるようで、家の中ではぽるちゃんを肌身離すことなく側に寄せている。学校では一体どんな様子だったのかと聞くと、ぬいぐるみをみんなの前で紹介して、外に連れ出して一緒に遊んだりしたらしい。ぬいぐるみを持って来なかった子はいたかと聞くと、いなかったと返事が返ってきた。まあぬいぐるみを持っていない子は稀だよなと思いつつ、このぬいぐるみの日を日本で実行する事はやっぱり難しそうだと再び思った。私も小学生の時に、学校でぬいぐるみの日をしてみたかった。あればきっと楽しんだだろうなと思う。

このぬいぐるみの日の少し前に、子どもが犬のぬいぐるみを学校から持って帰って来た。名前はCastorで、ハスキーの子犬だ。細かくいえば、イケア製のハスキーの子犬だ。
今子どものクラスでは、この子犬のぬいぐるみを子どもが家に持ち帰って子犬と一週間を過ごした後、クラス共有のノートの半ページを使ってその様子等を書くという愉快な取り組みを行なっている。紙の上半分は、子犬と一緒に過ごした場面を写真に撮って貼る。見た目はだいたい絵日記と同じだ。子どもがCastorを家に連れて帰って来た時、日記はまだ数人分しか書かれていなかったが、それでも子どもたちが書いた日記からはそれぞれの子どもの人柄や家の環境などを垣間見ることができて、大変面白かった。私が書いた日記だって、みんなに見られることになるわけだが。この日記の文章を書くのはほぼ親なので、私は覚えたてのスウェーデン語を使いつつ、文章におかしなところはないかと何度も確認しながら、日記を完成させたのだった。学校の課題で文章を書くことには少し慣れているとはいえ、それを書き上げるのには結構時間がかかった。それでも文法が間違っている箇所があっただろうなと思う。仕方あるまいが。
子どもはCastorと一緒に折り紙をしたり図鑑を読んだり、毎晩同じ布団で寝た。子犬と過ごした日記もまた、私が小学生の時にあればよかったのになと思ってしまう。自分の小学生時代については、なくてもよかったのなにと思うことばかりなので、子どもの通う小学校について、心底からいい学校だなと思える。先生もスタッフもみんないい人なのだ。
Castorには兄弟犬がいるらしく、その名をPoluxという。こちらも同じく子どもが代わりばんこになって持って帰っているらしく、そのうちに我が家にもやって来る。今度は何をしようか、というか何を書こうかと悩むところである。

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