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こどもや身近な人に伝えたいお金の話 11話 いつから始めるか?

さて。10回に渡って投資の基礎と効力を学んできたきみは、そろそろ投資に対して前向きな気持ちが芽生えてきたんじゃないかと思う。

そこで今回は、いつ始めるかについて話そうと思う。

いつ始めるか?という問いは、いまは投資を始めるのに適当な時期か?(マーケットのタイミングは図れるか?)という問いと同じ意味となる。

正直なところ、これがわかれば誰だって億万長者なんだ。
SNSやYoutubeで自信たっぷりにタイミングについて語る人もいるけど、会ったこともないその人に人生を預ける覚悟がないのならあまり信じない方がいいと思う。

相場が過熱しているからもう少し下がったところで始めた方がいいのか、これから上昇相場の入口だから一刻も早くなのか、正確なことは誰にもわからないんだ。

そんなきみに、背中を押してくれるデータを示そうと思う。

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https://www.vanguardjapan.co.jp/ より引用

これは1980年〜2019年までの40年間の世界の株価推移と、上昇局面(青字)と下落局面(赤字)を示したグラフだ。

・上昇局面 合計364ヶ月  約30年  8回
・下落局面 合計91ヶ月  約7年半 8回 
・世界の株価は40年間で16倍以上になった

ここからきみは何が読み取れるだろうか?

1.上昇局面と下落局面は交互に繰り返す
2.上昇局面の方が、明らかに長い
3.トータルで株価は上昇していく


こう見ると、タイミングを図るよりも、市場にお金を投下し続けることの方が大事に思えてこないだろうか?

稲妻が輝く瞬間

マーケットには、たった一日で価格が急上昇する日がある。
インデックス投資の大家、チャールズ・エリスさんは「稲妻が輝く瞬間」なんて呼んでいるよ。

長期投資で株式を保有し続けるメリットは、その上昇局面を逃さないことなんだ。

ここでも例を上げると、
2000年〜2018年、S&P500は年率4.86%成長した(19年間で+135%の成長)

このうち一年365日のうち最もリターンの高かった10日間を除くと、、
年率1.10%(19年間で+23%)まで下がってしまう!

最もリターンの高かった25日間を除くと、、
年率-2.43%(-37%)と、なんと19年間の運用がマイナスになってしまうんだ。

いかに、稲妻が輝く瞬間に市場にいるのが大事かがわかると思う。
違う言い方をすれば、いつ稲妻が輝くかは誰にもわからないから、資金を常に投資にまわしておくしかないってことだね。


いつ始めるか?

さて、表題に戻っていつ始めるか?
僕の答えは「今でしょ」。

5年より10年、10年より20年と、長期で投資することにより複利の威力が加速度的に増していくんだ。

そして投資を始めれればきみが休んだり寝ている間もお金は働いてくれる。
それまで自分だけの1馬力だったのが、2馬力になるイメージだね。

仕事や学校、日々の忙しさにかまけて後回しにするのはもったいないと思うんじゃないかな?

それじゃ、今日なこんなところで。
次回以降は、具体的な投資法や投資対象について話そうと思う。

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