見出し画像

「できる子」の孤独

「〇〇さんは偉いよね」
「なんでも出来ていいよね」
「〇〇さんができないんだったら私はどうなるの?」

今まで何十回と言われてきたそんな言葉がたまに辛くなる時があるんですよね

自分は多分「できる子」なんだろうと思います

優等生、いい子、真面目、何度も言われて

朝1人で起きるとか
遅れずに課題をやるとか
テストで点をとるとか
絵を描くとか
自炊を続けるとか
家計簿をつけるとか
無駄遣いせず貯金をするとか

もちろん出来てないことだってあるし
苦手なことだってある

でもなぜか「できる子」になってしまうんです

不思議なもので


自分が普通に、ただ自分の生きたいように生きているだけで「〇〇さんはこちら側とは違うよね」と言われる

生きてきてこれまでそうやって線を引かれ
その度あなたは違う世界の住民だと言われた気分になって
その場では笑って誤魔化すけど
寂しさを感じないことも無くて

どうやったらそちら側に入れてもらうことが出来たんだろうって


時には人を傷つけるらしいんですね

自分という人間は
それこそ、生きてるだけで

「〇〇さんがこれもできるなら、もう何も適わないじゃないか」という言葉を向けられる度に

正直、ああ、今回もやってしまったのか、と思う

おこがましいな、調子乗ってるな、そんなわけないよな、と思いつつ
自信や尊厳に傷がついたときの嫉妬みたいなものを感じずにいられないこともあるんです



人それぞれの生き方とペースがあるのだから自分の「普通」を押し付けるつもりもないんですよ

他人の生き方をどうこう言うことも見下すこともしてないんです
むしろ素敵な生き方だなあってずっと尊敬しっぱなしで


ただ自分が一人「普通」に生きているだけ
「できる子」なんかになろうとしたつもりはない

それでもどこかが違うらしくて

周りにはそれだけで押し付けのように感じられてしまうのかもしれないですね


気にしないでいい、これが自分のペースだ、と言い聞かせてはいるんですが

どこか孤独感のようなものから抜け出せなくて

「できる子はいいよね、おれらとは違って」って苦笑して離れていく後ろ姿ほど怖いものはないんですよ

今日もその声を聞いてしまったからここにつらつらと書きに来たわけなんですが


その度誰か助けて、って思っちゃうんですね

言えないけど



追記

コメントくださった方々、ありがとうございます!
(一度返信してしまうとその後コメントをいただく度絶対に返信しなければという観念に苛まれてしまうため)返信はしない方針なのですが、大切に読ませていただいています

誰にも言ったことがなく、誰にもわかってもらえないと思っていたことに共感していただけることはやはりとても救いになります
大変なことも少なくないですが、お互い少しづつでものんびり生きていけたらいいですね
何か小さないいことが起こりますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?