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「AIに仕事を奪われる」は多くの人にとって幻想
AIについての説明見るたびに、うまいこと頭に入らないっていう人結構いませんか?
技術用語を解説されると特に
素人向けの専門家の説明は何故だか難しくて、エキスパートシステムとかベイジアンシステムの話から入っても進まないし、ニューラルネットワークとかファジイとかは別な方向行ってしまいがちだし。
ここのところは(4~5年くらい?)マシンラーニングとディープラーニングの説明をよく聞くのですが、両者の違いを分かっても研究・開発系以外は、ねえ。
まあでもそこのところは専門の方にお任せして
AIが作る未来
とか
AIが人間にとって代わる
とかの議論をテレビ番組とか記事で見かけますが、一般の方まで参加すると何しろ議論の対象に関する認識が一様ではないから噛み合わず、結果SFとホラーストーリーの掛け合いに・・・//それはそれでエンタメ要素なのか?
なので
何か手短に共通理解をもたらしてくれるワードが欲しい
と思っていた、ここ数年。でないと、技術と科学のいろんなそれぞれをどのように社会に取り込むか、加えるか、やっぱり排除するか、などの議論が政治方面で方向性定まらず犯罪だけにうま~く生かされて行くいやなことになりそうな危機感を覚える。
と批判だけでは生産的でない、いうことで一案
AIというのは、「勘」とか「直感」を、データ化した「経験」で学習し、短時間で部分的にでも実現するもの。
これどうでしょうか? 「勘」とか「直感」って経験がもたらすものなんだそうです。それは、「こういう時はこう来るだろ」とか「この流れは嫌な予感がする」とかいう感じのことではないでしょうか。
ベテランとか上級者って、初心者にコツとか伝えるの難しいですよね、なかなか言語化できなくて。でも確信してるのは「経験積まないとわからない」ということ。
これが10年や20年はかかるところ、たった一つの目利きや嗅覚的なモノでも1年かからずできるようになるとしたら、ということで色々想像できることありませんか?
X線写真から、がんの有無を判定するAI技術ってありますよね? (どのくらい実用化してるか知らないですが)これって無数のX線写真(数万から数十万枚?)を読み取らせて教師付きの学習をしてるのではないかと想像します。だとすると、まさに数十年分の経験を相当短期間で行っているということではないかな、と。
そしてそれは、いままで極々少数の膨大な経験値を持つ医師にしか頼めなかったことのはずですよね。その側面からは、
AIが取って代わるのは付加価値(希少性)の高い機能
つまり、希少性がすごく高い機能(職能)をAIで一般化することに社会的意義がある、社会的なユーティリティが上がる、国力が上がる、というようなことでなければやる意味無いように思うのです。何しろ
国家予算が必要なほどの研究開発ですから
それに、年収数百万円の人々の仕事を奪ってまで効率化できる機械化にどれだけ投資できます?仮に企業単位でそれが実現するとしても、社会的には失業や生活保護のコストが上がるだけではないでしょうか?
給料安くて仕事が単純作業でも、つつましく暮らしてもらった方が失業されるよりGDP高いはずです。だから
「AIに仕事を奪われる」は多くの人にとって幻想だと思うのです。
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