【映画】『ライト/オフ』
80分と短いですが、しっかりまとまった良い脚本でした。面白かった!
基本洋画ホラーは悪魔が出ないだけで点が高くなるんですが(※私にとって悪魔は「狐狸妖怪」と同じ箱に入っているので、仰々しく出てこられると一気に萎えるのです)、これはその点以外でもちゃんと見どころがあって楽しめました。
冒頭、だるまさんが転んだ式に近付いてくるシルエットがもう既にいいですよね。あんまり形がハッキリ見えすぎてたり物理攻撃ガンガンしてきたりっていうのは好みじゃないんですが、そこはもう文化の違いと諦めるとして。
ホラーって因果関係がハッキリしすぎてると萎える場合もあると思うんですが、これは全然そんな風には感じなくて。むしろ過去から現在の全部が「腑に落ちる」感じが気持ちよかったです。それがラストの解決に繋がるわけでもあるし。
「形がハッキリ見えすぎる」とは言いましたが、あくまでも「シルエット」にとどめてるのはとても良かったです。昔の写真なんかすごく雰囲気あって。やっぱり「何かよく分からないもの」「よく見えないもの」っていうのが怖いんですよ。ぼやっと黒い影になってるからいい。あの写真の怖さ・気持ち悪さはちょっと日本的でもあったかなって。
こういうのって大体「兄と妹」じゃなくて「姉と弟」ですよね。「兄」だと強すぎるからかな。「女・子供」という弱い者代表を一緒にさせて立ち向かわせるのが燃えるのかもしれない。
しかしこの映画、みんな美男美女で良かったですね、そこもほんと良かった。彼氏めちゃめちゃかっこいいし弟可愛いし主人公も美人だ~。
ストーリーも楽しめて目の保養も出来て、なかなかよい時間を過ごせました。
ただなあ……もうこれに限った話じゃないんですが、いい加減「デカい音バーーーン!!!」でビビらせる手法廃れませんかね……。そらいきなりでかい音出したら誰でもビビるわ。それは「怖い」じゃなくて「びっくり」だから。求めてるのと違うから。
最近、ホラーは音量最小にして(なんならミュートにして)見てます。腹立つから。笑
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